30年勤めた会社を退職して思うことを書いています 第14回 会社が定年を延長、やめる動きについて考える-前編-
最近の記事で、定年制度の一部廃止や役職者の処遇改定、雇用条件や賃金などを改善し、競争が厳しくなっているソフトウエア開発者などの人材獲得や育成を図るとあった。
最近60才退職から65才退職に変化している動きが加速している。
理由は簡単で、60才定年で100%の年金がもらえないので、65才まで働く必要があり、バイトするか、そのまま嘱託で5年働くということが常識化している。
60才でもらう年金は通常の70%しかもらえない。
従って、65才まで働くというのが常識という方向に世間がなってきた。
そして65才以降も働くことが働くことが可能とする企業が増え始める。
入社する時に65才まで働く前提なら、辞めた会社にさえ入っていないかもしれない。
誤解をまねくかもしれないが、このブログは他者に依存することがないのでのでそのまま書くが、正直退職というゴールが長すぎる。高卒なら47年、大卒で43年。これは長い。
本当に好きな仕事なら熱狂できるが、それは全員ではないし、ほとんどがそうではない。
今はコンプライアンスがあり、働きやすい環境というキーワードーやライフワークバランスと仕事をしながら人生も楽しむという生き方を推奨している。
以前に比べサービス残業も減っているだろうとおもう。
それなりに整備は進んでいる。
人不足という問題点は当然あると思う。
特に優秀な人材は足りないのは事実。
だから、65才まで定年を伸ばせばいいのか?
それで解決するだろうか?
正直言って理路整然とだれも答えられないと思う。
人材は足りないというキーワードは30年前からあった。
当時は不況で人を採用しなかった。
私の居た会社は私の下に入ってきた新入社員は私が30才を超えてからだった。採用凍結が5年以上続いていた時期だった。
従って、信じられないぐらい少ない人数で運営する会社が多かった。
事あるごとに人を増やして欲しいと要望していたと思う。
朝8時に来て帰るのが23時なら切実だ。
それでも、残業しても付けたら36協定をこえるので、サービス残業は当然のような感じだった。
今のほうが断然ましだと思う。
断然昔のほうが切実に少なかった。
少ないといっても以前よりは人的配置は多くなっていると思う。
しかし人は採用しにくいとはいえ、全国平均で1.25倍 の求人倍率で大手は年配者を雇うほど深刻すぎることではない数値だと思う。
長期的な見通しなら、エグゼクティブにはヘッドハンターがいるし、大学と連携し対策を取る形や若い人材に視野を向ける対策のほうが長期的な思考だと思う。
むしろ中小企業のほうが深刻だと思う。
例えば日産は人員削減を行ったり、派遣切りも相変わらずありえることを考えると、まだまだ職探しは厳しいと言わざる得ない。
個人的には60才定年で一区切りさせていいと思う。
60才からは嘱託で問題ないと思う。
優秀な人間の確保があるから定年を延ばしても、残念だが優秀な人間はやめていく。
日産のことで申し訳ないが、今回利益9割減の原因の一つに中国と北アメリカのシェアー低下しているとあった。
どこに逆転されたかというと、ヒュンダイにシェアーを奪われている。
しかし、カルロスゴーンさんが逮捕される前の2017年までみると、日産のほうがシェアーが高い。
カルロスゴーンさんが拘置所に入って2週間後に辞めた人物がいる。
ホセ・ムニョスCOOだ。
経歴はヒュンダイ入社前に日産自動車の最高業績責任者、日産中国・北米の会長を務めている。
一人ブレインが抜けても60人以上の役員がいるのが日産。
しかし、それ以降日産とヒュンダイは現在まで負けてしまっている。
65才まで延長しても解決できるのだろうか?
あくまでも決まりをきめるのは上層部や経営サイドだ。
ここからが本題となる。
みんなのため、社会のため、将来のため、部下のため、みんなのしあわせのために60才定年がなくなるのではない。
みんなのため、社会のため、将来のため、部下のため、みんなのしあわせのためなら、60才で定年で退職金が支払われ、余裕をもち、嘱託で後進の相談にあたればいい。そのほうがよっぽど幸せだと思う。
少し前に田舎に帰って、ある量販店に行った。
両親はいつも指名して買っている人がいた。
その人はもうそろそろ定年(60才)?という母の質問に対し、その人は嬉しそうにあと2年なんよ。だから頑張るで。といった。
雇われている側から見たら、60才がゴールなので頑張れるのだ。
60才からはバイト少しやってゆっくりするんよと、私たちを見送ってくれた。そんな人にあと5年延長になったからと言えるだろうか?
みんなのため、社会のため、将来のため、部下のため、みんなのしあわせのためなら、ではない。はっきり言います。自分自身の為に決めているだけだ。
60才定年で一番喜ぶのは一般社員、一番困るのは役職者だと思う。
会社員は言えないから、代わりに言っておきます。
続きは後編で。
ありがとうございました。