今週末は議論のスポーツを楽しもう!!
オリンピックや高校野球が世間のニュースを騒がせる中、中高生がとある大会で熱戦を繰り広げます。武器は自分たちの言葉。正解のない問題に多角的な視点からアプローチする。それがディベート甲子園です。
1.はじめに
今週末(8月7-9日)、第26回全国中学・高校ディベート選手権(通称:ディベート甲子園)がオンラインで開催されます。例年は首都圏で大会が行われるのですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響によりオンラインでの開催となりました。会場に漂う独特の緊張感を味わうことができないのは非常に残念ですが、オンラインで開催されるからこそ、今回のディベート甲子園は多くの人にディベートとディベート甲子園の取り組みを知っていただける機会になると思います。
2.そもそも競技ディベートとは?
競技ディベートは、ある論題について選手が肯定・否定の立場から第三者を説得する形で議論を行う競技です。詳細については全国教室ディベート連盟(NADE)の公式サイトを見て頂けると幸いです。
本大会では、高校生は「日本は積極的安楽死を法的に認めるべきである。是か非か」、中学生は「日本は中学校高等学校の部活動制度を廃止すべきである。是か非か」という論題でディベートをします。また、肯定・否定の立場は予め決まっているわけではありません。ディベート甲子園では試合の当日に対戦カードが発表され、その時に自分たちがどちらの立場で試合をするのかを知ります。そのため、大会準備は肯定側・否定側の双方を行わなければなりません。この過程があることで、ある問題について肯定・否定の両方の視点に立って議論をするという力が身につきます。
3.観戦ガイド
初めてディベートの大会を見る場合は、中学論題の観戦をおすすめします。理由は大きく2点あります。中学論題は相対的に易しく理解しやすいという点と、試合時間が短いという点です。また、論題解説を読むとより議論を楽しむことができます。
論題解説は、この論題が採択された背景であったり、どのような議論が展開される傾向にあるかを説明しています。なかなか充実した文書なので、これを読むだけでも十分価値があると言えるでしょう。
ここまで読んで少しディベートが気になってきたという方、是非その目で中学生・高校生が繰り広げる議論のスポーツを楽しみましょう!
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