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「生存本能としての学習 - Learning or Die」

MIMIGURIのアドベントカレンダーもそろそろ折り返し地点、みんなの記事を読みながら、どんなテーマで書こうかなと考えていましたが、

そろそろ折返し地点
アドベントカレンダーのテーマ

今回は「学習」をテーマとしつつ、そこに衝動と葛藤を織り交ぜて書いてみようと思います。
この記事はMIMIGURI Advent Calendar 2022の12日目でもあります。

これまで何をしてきて、これから何をしたいのか

自己紹介については以下の記事を参照してもらえたらと思うのですが、今回の記事につながるように、現在何をしているのかについて少し書いてみたいと思います。

2022年12月現在、私はMIMIGURIを含めて3つの会社を行き来しながら働いています。
3つの会社で行っていることはそれぞれ異なるのですが、それぞれで得られる知識や経験はすべてつながっていて循環しています。
これがつながったプロセスとしては、

1. プロダクト開発に関わるようになる
2. プロダクト開発を行うチームや、そのプロセスに注力するようになる
3. プロダクト開発を行う土壌としての組織づくりに関わるようになる
4. 組織と、組織に所属する人たちの成長に関わりたい

このように、関わる領域や関心が変化してきました。
そして現在の自分の行動指針が以下になります。

・「人と組織の可能性」を広げる
・「生活の中のデザイン」を実践する

これを持っていることで、3つの組織を行き来しながらも、それぞれをつなげ循環させていくことができていると考えています。
また、組織以外の複数のコミュニティ(デザイン・アジャイル・コーチング)に参加・活動しており、それらがこの循環をスケールさせているかもしれません。

MIMIGURIで何をしているのか

CULTIBASEという「組織ファシリテーションの知を耕す学びの場」の運営に関わっています。
主に法人向けのCS(カスタマーサクセス)として、法人会員の方々とのコミュニーケーションやサポートを担ったり、また直近ではオンライン対話型学習プログラム「CULTIBASE School」のコミュニティマネジメントを担当していまして、CULTIBASE Schoolの説明会やオリエンテーション、また参加されている皆さんの学びを広げたり深めたりするお手伝いをしています。
(たまにライブイベントにも登壇しています)
CULTIBASEを中心としながら、MIMIGURIメンバーとも学習と対話の機会を持ち続けており、そこからまたMIMIGURIの外につながり戻ってくる循環を実践しているとも思います。

CULTIBASEやCULTIBASE Schoolに興味・関心を持たれた方はお気軽にご相談ください🙌(宣伝)


あらためて学習とは何か

「学習」という言葉は様々なシーンで使われていますが、ここでは「学んだことによって行動が変化すること」としています。
人間は絶えず自ら学ぶ存在でありますが、その大半は日々の生活や仕事を通じて誰かに教わったり、自分で何かを読んだりとといった行動の中で行われています。ただ、人間は必ずしも自分自身の力のみでは効果的に学ぶことができないため、インストラクションが必要とされるのです。

学習については、MIMIGURI Advent Calendar 2022の4日目の明間さんの記事でも扱われているので、ご覧になっていただけたらと思います。
(この記事を読んでからでどうぞ🙇‍♂️)

そしてこの学習を組織レベルで行っていくことが「組織学習」です。
組織学習についてはCULTIBASEのこの記事を参照してもらえると理解しやすいかと思います。

私が学習について関心を持ちはじめたのは、まずは自分自身の学習についてですが、そのプロセスの中で一人で学習を継続すること/深めることの難しさを感じる中でコミュニティで学習する力を知り、様々なコミュニティに参加したり、コミュニティをつくるようになりました。
そして、組織を成長させるためには、この組織学習が欠かせないことに気づいたからこそ、組織学習の実践に取り組むようになったのです。
私がアジャイル/スクラムを学んだのも、この組織学習の実践のためです。

そういえば、今年のpmconfの登壇では「越境学習」についてお話させていただいたのですが、これも組織学習につながる話でした。


自分の中に感じる不足を埋めるための学習

周りからはよく、私が貪欲に様々な学びの場に参加していると言われますが、これは私の生存本能がそうさせていると思っています。
私の自己評価として、自分はスペシャリティを持っていなく、誇ることができる実績があるわけでもないと思っています。もっと言うと、「何も持っていない」「何も成し遂げることができていない」というコンプレックスに苛まれていて、そのコンプレックスを解消するために学び続けていると言っても過言でもありません。
生存するために学習する、学び続けることが生き延びるための条件であると本能的に感じ取っていたのかもしれません。
もちろん、それぞれの学びの場は楽しく、新しいことを知り得て実践することで一定の自信を持てるようになったとは思うのですが、それでも「足りない」という気持ちはいまでも変わりません。
今年はそれが加速度的に広がったようにも思います。
ちなみに今年参加した学びの場は以下になります。コーチング、アジャイル/スクラム、アート、リーダーシップと幅広く見えますが、すべてつながっているのです。

こうやって並べてみると、たくさんあるように見えるのですが、自分の中ではそれでも足りていません。
ただ、その「足りない何か」を埋めるために学び続ける中で、自分の輪郭は以前よりもハッキリしてきた感じはしています。
「自分がどうしたいのか/どこに向かいたいのか」、その問いを持ち続けながら、いろんな場でいろんな人たちと一緒に学び、そして実践することを繰り返す中で少しずつ答えに近づいてきたのかもしれません。
それこそ、人や組織への関わり方は少し変わってきたことは自覚しており、そういった意味では学習できているのかもしれない、とも思います。
この学習できているのかもしれない、を実現できるようになったのはリフレクションできるようになってからです。

自分の学習をデザインし続けている

20代、30代とひたすら実践を積み重ねてきたのですが、この学習を意識したのは30代も後半になってからでした。もちろん、それ以前から必要なことは都度都度インプットはしていたのものの、インプットに留まってしまっていて、行動変容に至ることはなく、言わばテクニック的な情報のインプットを繰り返していたのかもしれません。
学習を自覚的に行うことができるようになったのは、リフレクションするようになったことと、アンラーニングできるようになったこと、これに尽きるのですが、その上で自分の学習のプロセスを意識するようになったこと、つまりは自分の学習をデザインするようになったためです。

リフレクション、アンラーニングについてもいろいろ書きたいのですが、今回は本題ではないため、それぞれについては以下の記事とラジオを参照してもらえたらと思います。

自分の学習をデザインすることも模索し続けてきたのですが、「両利きの経営」に出会って、ようやくしっくりくるようになった気がしています。
知の探索と深化を行っていくことによって、自分がどの学びをどう広がり深めていきたいのか、それを考えられるようになりました。
とくに知の探索をしていくことは自分の学習をデザインすることに直接的につながっていたと思います。
MIMIGURI内で行っていた「探索定例」の時間がその一助になっていたことは間違いありません。自分だけではなく、自分の知の探索を聞いてもらうことによって、より精度高くデザインすることができました。
(一緒に探索定例に取り組んでくれたメンバーに感謝!

人や組織の学習体験をデザインする

前述したように、人と組織の成長を広げることに関わり、組織学習の実践に取り組む中で、焦点を当てているのが「学習体験のデザイン」です。
自分以外の人たちの学習を実現するためにできることは、体験や環境をデザインすること。だからこそ、「学習体験」をデザインするのです。
学習者にどのような体験を提供するのか、またその体験を得ることで学習者はどのように変容することができるのか。これまでプロダクト開発において実践してきたサービスデザインの知見を生かす場所がここにありました。

学習体験のデザインについてはこちらの記事も参照ください。

組織学習を実践するために、組織内に仕組みをつくり、マインドを醸成していく、これらすべてが学習体験のデザインであると考えています。
そんな自分がCULTIBASE Schoolに関わっているのはタイミングだなと思うし、Schoolに参加している人たちと一緒に学習体験をデザインしていくことが自分がCULTIBASE Schoolに関わる意味かもしれないと思っています。


アドベントカレンダー、明日はみんなのアニキ的存在、ナベさんです。
明日はナベさんの深淵を覗きに行くぞ。

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エイマエダカツタロウ
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