小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】

はじめに

 東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での
理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
当記事、当シリーズは全文無料でお読みいただけます。
また、この記事は書いたデータが飛び、悲しみの二回目です。
落ち着いたら書き直したいと思っています。
前回→「物の溶け方」https://note.com/katsushikakap/n/nd57ed254f193


1.「振り子の運動」の概要

 振り子の運動の規則性について、振り子が1往復する時間に着目して、おもりの重さや振り子の長さなどの条件を制御しながら調べる活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに、観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 振り子が1往復する時間は、おもりの重さなどによっては変わらないが、振り子の長さによって変わること。
イ 振り子の運動の規則性について追究する中で、振り子が1往復する時間に関係する条件についての予想や仮説を基に、解決の方法を発想し、表現すること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

 余分な要素もなく、振り子です。正確に観察しようとするとカオス理論にも通ずる実験難易度です。
しかし、単元としてはやるべきこと、観察すべき結果が1つなので単純です。
この記事も短くなりそうです。

2.「振り子の運動」を考える

 この実験観察において変えてはならない観察に用いる要素は
「振り子が1往復する時間」です。なので、「おもりの重さ」「振り子の長さ」「1往復の距離」は変えていきながら観察をしていけばよいです。

指導要領にも記載があり、よくある勘違いとして、おもりを下に繋げていってしまうと振り子の長さが変わってしまっているので結果としてはふさわしくないです。同様に力が加わることで長さが変わってしまうゴムや重心がいどうしてしまうようなおもりも避けましょう。

条件を少しづつ変えていく「ザ・対照実験」的なものですが、
それぞれ、できれば5回、最低でも3回は同条件で観察を行いたいです。
また、タブレットやスマホ、カメラ等を定点において記録を行うことでほぼほぼ正確な時間の確認や、グループ内で再度の確認が格段に行いやすいと思います。

あとは、条件を変えていく順番ですが、
「距離→おもさ→長さ→組み合わせ(仮説+検証)」が良いと思います。
先に述べた通り、おもりの重さを変える時はおもりそのものを変えるか、横に並べるかに留意しましょう。

3.「振り子の運動」のまとめ

 発展教材としてはできること、学べることが沢山ある単元ですが、
指導要領における目的を達成するための部分は少し適当でもなんとかなってしまいます。対照実験なので、少し時間が必要にはなりますが用意するものも簡単なので、ぜひ二重振り子の様なことまで考察することがきたら良いなと思います。

4.おわりに

 あんまり書くことがなかったです。久しぶりに「目的1つ、実験1つ」の単元だったような気がします。単振り子でしゃべることができる知識も持ち合わせてなかったです。
ただ、書いている時に録画して同時に観察することが簡単にできることを再認識できたのは良かったです。振り幅がぜんぜん違うのに1往復にかかっている時間が一緒ってすごく不思議じゃないですか。
そんなことを思っていました。

毎週水曜日更新予定、次回は6月12日更新!「指導要領第5学年 
電流がつくる磁力」を考えていきたいと思います。
みんな大好き電気工作のお時間です。イベント等々毎週の様に行っていますのでご興味あればHPやXをご覧ください。
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