小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】

はじめに

 東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
当記事、当シリーズは全文無料でお読みいただけます。
1週間時飛ばししてしまいました。申し訳ございません。

前回→「生物と環境」https://note.com/katsushikakap/n/n13ed293a33ff#14caa345-4451-4f47-9638-8ab237b9250d


1.「土地のつくりと変化」

土地のつくりと変化について、土地やその中に含まれる物に着目して、土地のつくりやでき方を多面的に調べる活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに、観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)土地は礫、砂、泥、火山灰などからできており、層を作って広がっているものがあること。また、層には化石が含まれているものがあること。
(イ)地層は、流れる水の働きや火山の噴火によってできること。
(ウ)土地は、火山の噴火や地震によって変化すること。
イ 土地のつくりと変化について追究する中で、土地のつくりやでき方について、より妥当な考えをつくりだし、表現すること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

(5)内容の「B生命・地球」の(4)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(イ)については、流れる水の働きでできた岩石として礫岩、砂岩、泥岩を扱うこと。
イ アの(ウ)については、自然災害についても触れること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

 こういう観察系は特に実験でああしましょう、こうしましょうが無いので書くことがないのです…

2.調べ学習、教科横断

 本単元における学習の本質的なものだと思います。
社会科の学習と連携させながら、土地がどのように変化してきたのかを本やインターネットを使って調べることで土地のでき方をより身近な題材を取り扱いながら学ぶことができると考えます。
年代別の地図があれば、土地の変化に付随して、その変化は自然災害によるもの中のまたはどんな理由のある人工的な開発なのかを調べることで
自然と人との共存の方法を知ることができる一端になるのではないでしょうか。

3.水槽一つで観察する地層実験

 この上なく単純です。
大きさの違う土と水を水槽に入れて振って落ち着くのを待つだけです。

私は、物理現象というものはその現象の大きさを数式にしなければ至極単純で身に覚えがあることばかりだと思います。
だからこそ、水槽で見せるスモールサイズで当たり前に見える姿を
地球規模の大きさで見た時に自然の雄大さや恐ろしさに気が付ける学習にしたいと考えます。

4.おわりに

 書きたいこと書いてしまったので、あっさり終わらせます。
本単元も中学理科まで引っ張る内容です。
理科で習うこと、習ったことをもっといろいろな場面で興味の手助けになれば良いなと思っています。覚えて使ってほしいというわけではありません。
空が青いことを不思議に感じたり、遠くの人とリアルタイムで通話できることに驚いたり、美味しい食べ物がなぜ美味しいのかと考えてみたり、
そんな風に生きている間の好奇心が尽きないように楽しむための土台として
身近なことに目を向けられる力を育てていってほしいと思う次第です。

さて、次回が最後の単元となります。毎週水曜日更新予定、次回は9月25日更新!「月と太陽」を考えていきたいと思います。
このシリーズを書き始めた頃に比べると多くの方のおかげで忙しい日々を送らせて頂いております。
イベント等々毎週の様に行っていますのでご興味あればHPやXをご覧ください。
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