小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】
はじめに
東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
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前回→「電気の利用」
https://note.com/katsushikakap/n/nbc1b6aba8d91
1.「人の体の作りと働き」の概要
2.学習することをまとめる。
長い単元なので、どういった実験を推奨されているのかをとりあえずまとめてみましょう。
1.吸った空気と吐いた空気の違い(気体検知管+石灰水)
2.唾液の働き(米粒とヨウ素液)
3.生き物の観察(メダカの場合が多い)
4.人体模型の観察
ざっと上記の4つ程の実験をやるのではないでしょうか。
3,4の観察は実際に行うよりもデジタル教材へ移行している所が多そうです。
3.吸った空気、吐いた空気
気体検知管を使った実験と、石灰石を使った実験を行うのが
基本かと思います。
ビニール袋に空気を入れ、検知管を差し込む方法が一般的かと思います。
この時に、タピオカストローの様な太いストローを使うと実験がスムーズに行えます。膨らませるところから気体検知管を袋に入れるところまで袋を触って操作する必要がグッと減ります。
4.唾液の採取方法を考える。
結構、ストローで唾液採取する方法が見られるんですけど難しいと思うのです。なので、給食の時にお米ごと採取するか、綿棒で採取する方法が良いと思います。
見た目として、嫌悪感が少ないのは綿棒で採取する方法かと思います。
ある程度の量があるに越したことはありませんが、綿棒が占めるくらいあれば十分実験に使用することができます。
5.観察から調べ学習へ
観察の話しをする時はいつもなのですが、なあなあで観察を行うよりは
学校図書館と協力しながら調べ学習を行う方が良いと思っています。
ただし、脈拍と拍動の観察は自分たちの身体を使って観察することを推奨します。
動物ごとの器官、内臓の違いは面白いですし、それによって器官ごとの働きについて興味が出ることも多々あると思います。コアラが毒を分解できる不思議や牛の反芻など、生きるために最適化されたのか、最適化されていた生き物だけが生き残るのか、令和のダーウィンですね。
6.「人の体のつくりと働き」のまとめ
非常に内容の多い、単元だと思います。
教えるべき要点を先に確認し、取捨選択しながら進めることが重要だと思います。映像教材や学校図書館、既習の内容、他教科との関連性を組み合わせながら無理せずめちゃくちゃに詰め込み過ぎず進めることが出来ると良いですね。
7.おわりに
着々と終わりが見えてきました。
改めて、「この学年でこんなことを学ぶのか、こんな風に学習するのか」と学ぶことが出来る幸せな日々です。
一通りやったら、実験方法か中学校理科か、日常の科学の話か、好きなことをまた定期的に書いていこうと思っています。
毎週水曜日更新予定、次回は8月28日更新!「指導要領第6学年
植物の養分と水の通り道」を考えていきたいと思います。体調不良の為、1週間延期します。ごめんなさい。
このシリーズを書き始めた頃に比べると多くの方のおかげで忙しい日々を送らせて頂いております。
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