小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】

はじめに

 東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での
理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
当記事、当シリーズは全文無料でお読みいただけます。
また、この記事は書いたデータが飛び、悲しみの二回目です。
落ち着いたら書き直したいと思っています。
前回→「振り子の運動」https://note.com/katsushikakap/n/nec3a6fe57241


1.「電流がつくる磁力」の概要

 電流がつくる磁力について、電流の大きさや向き、コイルの巻き数などに着目して、それらの条件を制御しながら調べる活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに、観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア) 電流の流れているコイルは、鉄心を磁化する働きがあり、電流の向きが変わると、電磁石の極も変わること。
(イ) 電磁石の強さは、電流の大きさや導線の巻数によって変わること。
イ 電流がつくる磁力について追究する中で、電流がつくる磁力の強さに関する条件についての予想や仮説を基に、解決の方法を発想し、表現すること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

(1)内容の「A 物質・エネルギー」の指導に当たっては、2種類以上のものづくりを行うものとする。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

 2種類以上のモノづくりに関しては、「振り子の動き」で簡易的な実験装置を1つ作っていれば、本単元と合わせて2種類以上になります。

2.「電流がつくる磁力」を考える

 何を作って学習を進めていくかが重要となりそうです。
よくあるのは、ブランコですかね。
ただ、工作難易度もあるのでもっとシンプルな工作ができるはずです。
なので「電磁石」だけを工作し、動作確認するためのアタッチメントを別で用意します。

3.「電磁石」の製作

 電池、導線、金属棒で電磁石を作ります。
なんか、説明もいらない気がしてきました。
しかし、重要なポイントがあります。
「コイルの巻数」です。学校で学習する際はグループやクラスで
誰が何回巻くのかを事前に決め、コイルの巻数による差を観察できるように準備することが大切です。

4.磁力の観察方法を考える

 簡単なのは、「クリップが何個くっつか」で磁力の強さを
「方位磁針の針の動き」で極性を観察することが簡単だと思います。

5.「電流がつくる磁力」のまとめ

 電磁石は工作のやりがいのある題材です。
電磁石の大まかな働きを理解して、夏休みや冬休みにじっくり工作して楽しいおもちゃや装置を作ってみることが、経験になりよい学びになると思います。

6.おわりに

 手を抜いている気持ちはないのですが、今回は上手に書きたいことがまとまりませんでした。
工作する楽しさはもちろん大切なのですが、単元における目的にはその時間は加味されないこともあり、実験観察の時間を十分に確保するために考えをシフトさせました。
工作で自分の手を動かし、同じものを作ったはずなのに他人と結果が変わるということを本当はもっと大切にしたいですが、現代日本教育の難しいところだなと感じます。

毎週水曜日更新予定、次回は6月19日更新!「指導要領第5学年 
植物の発芽、成長、結実」を考えていきたいと思います。
みんな大好き電気工作のお時間です。イベント等々毎週の様に行っていますのでご興味あればHPやXをご覧ください。
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