小学校理科を指導要領から考える【毎週水曜日更新】

はじめに

 東京都葛飾区を中心に理科教育イベントを行っている筆者が小学校での
理科教育法や楽しく学ぶ方法を考え、とりあえず文章に起こしている記事です。読みづらい部分ばかりとは思いますが、発想の一つとしてお読みいただければ幸いです。
当記事、当シリーズは全文無料でお読みいただけます。

前回→「電流がつくる磁力」https://note.com/katsushikakap/n/na3436e4f0a1a


1.「植物の発芽、成長、結実」の概要

植物の育ち方について、発芽、成長及び結実の様子に着目して、それらに関わる条件を制御しながら調べる活動を通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 次のことを理解するとともに、観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)植物は種子の中の養分を基にして発芽すること。
(イ)植物の発芽には、水、空気及び温度が関係していること。
(ウ)植物の成長には、日光や肥料などが関係していること。
(エ)花にはおしべやめしべなどがあり、花粉がめしべの先につくとめしべのもとが実になり、実の中に種子ができること。
イ 植物の育ち方について追究する中で、植物の発芽、成長及び結実とそれらに関わる条件についての予想や仮説を基に、解決の方法を発想し、表現すること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編

(3)内容の「B生命・地球」の(1)については、次のとおり取り扱うものとする。
ア アの(ア)の「種子の中の養分」についてはでんぷんを扱うこと。
イ アの(ア)については、おしべ、めしべ、がく及び花びらを扱うこと。また、受粉については、風や昆虫などが関係していることにも触れること。

小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 理科編


2.発芽の対照実験を考える

 植物の観察は時間も手間もかかるので対照実験はなるべく手数少なくしたいものです。
なので、まずは条件を極端に変えてみましょう。

 屋外、冷蔵庫の様に元々、極端に「光」と「温度」に差が出る環境を利用しながら、段ボールや、アルミホイル、ライトで「光」を用いての観察を行うことがやはり最善かと思います。
屋内も温度の調整がある程度されているのでありだと思います。
観察は絵日記の様に、対象の様子と温度、天気は情報を確認できるようにしておくのがベストです。

3.受粉の実験

 受粉の観察は難易度が高いと思います。
なので、基本的には映像教材で植物が様々な方法で生殖活動を行っている姿を知るのが良いと思います。
単元に余裕がある場合は、綿棒と蜂の体のつくりの類似点などを組み合わせながら受粉の仕組みについて実際に実験してみるのも良いと思います。

4.種子の観察

 ヨウ素液ででんぷんを確認する小学校で何度も登場する実験です。
実験方法は各所で培って来たものがあると思いますので触れません。
顕微鏡を使う観察ですが、「ミエル1ミル」というタブレットにつけて小さいものを観察できるものがあることを最近知りました。
便利なものを便利に使って不要な時間を削減していけると良いと思います。

5.おわりに

 まとめることができませんでした。
この次の単元も生き物に関わることなのでそちらもじっくり考えていこうと思います。

毎週水曜日更新予定、次回は6月26日更新!「指導要領第5学年 
動物の誕生」を考えていきたいと思います。
ほぼ今回の続きです。イベント等々毎週の様に行っていますのでご興味あればHPやXをご覧ください。
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