冬来りなば春遠からじ
急に暖かくなった気がします。
昼間、厚い上着を着ずに外に出ましたが、風が心地よく感じました。
上着を脱いだだけですが、身も心も軽くなったような気がします。
周りの人たちも同じように薄着で、それだけで、町全体が明るくなったような気もします。
ふと思い浮かんだ言葉が、
冬来りなば、春遠からじ
でした。
•••ほんとは冬の初めにマッチする言葉なんだと思いますが、なぜかこの言葉が思い浮かびました。
出典はなんとなく意外ですが、
イギリスの詩人、シェリーだそうです。
If Winter comes,
can Spring be far behind ?
個人的には最後の「?」に優しさを感じます。
冬がやってきたってことは、春ももうすぐってことじゃないの?
•••そんな感じでしょうか。
人生の冬。
つらく、厳しい時期。
どれだけ厳しい冬でも、数カ月後もすれば、必ず春がやってくるもんですよね。
そう知ってはいても、人生の冬、今、自分が苦難の中にいるときには、それがずっと永遠に続くかのように思ってしまいがちです。
でもやっばり、そんなことはなさそうです。
56年の人生を振り返っても、ずっと永遠に続く冬も、苦難も、そんなものはなかったです。
冬来りなば、春遠からじ
そして、
春来りなば、夏もまた遠からじ
季節も苦楽も巡り巡っている以上、どんなに寒くても、どんなにつらくても、そして、どんなに楽しくて、どんなに嬉しくても•••
みんな、いつかは終わってしまうものなんじゃないでしょうか?
だったら、その季節、その時を、しっかりと味わうことが大事なんでしょうね。
春が来たんであれば、春らしいかっこうで散歩に出かけるのがいいんじゃないでしょうか?
宗慧