他人に頼りっきりだけれど、流れに身を任せてみる～朝の支度を他人に引っ張ってもらう習慣化が始まる～

ここ数日、朝の4時半から始まるライブ配信を5時ごろから見ているのだけれど、これが非常に良い。
ケラケラ笑えるとかそんなんではなくて、ただただ流れる日常を眺めているだけなんだけれど……。

その配信のスケジュールはいたってシンプルで、朝4時半から5時過ぎまでまず掃除が始まり（だからほとんど本人写っていなくてたまに猫が通る。笑）、そこから6時前まで料理が始まる。

会話も誰かが視聴すると「○○さんおはようございます！」ぐらいのもので、コメントがあればそれには答えてくれたりはする。
それ以外はただただ日常を映しているだけ。

うん？　それって面白いの？

って私も思いながら初めは見ていたのだけれど、これが不思議なもので、自分にも変化が訪れた。

その動画が配信されることは全く知らなかったのだけれど（前夜に告知はされていたようだ）、配信初日の朝4時半過ぎに大雨が降り始めて目が覚めた。窓を閉めたついでにスマホに目をやるとライブ配信開始のお知らせが届いていた。
その動画の最初の訪問者は私だった。

私はいつも5時起きなので、そのままライブ配信を見続けることにした。もう一度寝たら起きられなくなってしまう。

リビングから奥のダイニングルームへ向けて、床に直置きされているであろうカメラからの様子を眺める。床磨きをしている姿や、トイレ掃除をしているであろう音（この時姿は見えていない）が流れている。その間にたまに猫がカメラの前を通り、にゃーっと癒しの声を上げる。それからキッチンへ移り、料理を続け朝食やお弁当作りをしている間にお子さんが起きてきて親子の会話を聞きく。
気付くと朝の5時半。自分の準備もほぼ終わっていた。


あれっ、どういうこと？
他の人が黙々と掃除やら料理を作っている動画をただ見るだけだし、私はむしろ、早く起きたからゆっくりできるなーぐらいの気持ちで見始めた。

だけれど、誰かが効率よく朝の支度をしているのを見ていると、無意識下で自分も用意しなきゃ！　と思っていたようで、ただ無心で準備をしていた。

顔を洗う間もスマホを洗面台の横に立てかけてでも朝早いからゆっくり歯を磨いて、顔を洗って整えて。その後着替えて、最近の日課で検温も忘れずに。朝食代わりの酵素ドリンクを飲んで、お昼ご飯（おにぎり）のお供のヨーグルトをカバンに詰めて。

と、まぁ私の朝の支度はそもそもシンプルなのだけれど、ここまでずっと動画を眺めながら自分ではゆったり準備を進めているつもりだった。でもなぜか、いつもより30分も準備が早く進んでいる。

いや、少し白状しておこう。
朝5時に目覚ましはなるものの、それからSNSを見たり、スマホゲームに手を伸ばしたりと、あちこち意識を向けながら、1時間かけて準備をし、6時に家を出ると言うのが私の朝の流れだった。

怠けものなのも認めるが、とにかく寝起きが弱いのだ。
突然動き始めるなんてもってのほかで、身体がついて行かない。そのことを自分でも分かっているからこそ、早起きをして、徐々に徐々に、自然と身体が目覚めることを待つ時間を設けていた。さらには京都から大阪へ移動してからもカフェでゆったりする時間と、ウォーキングの時間を作って、始業時間までに身体も脳も完全に起きた状態に持っていき、仕事を始めるようにしている。

その朝起きてから準備するまでの時間、この動画でかなり効率アップになった。
誰かが動いている姿を無意識にではなく、スマホの画面で集中して、でも何気なく見ていることから始まる一日は、案外自分に合っているようで、『自然と身体が目が覚める』スピードが格段に早くなっているのだ。

5時半には支度を済ませると、スマホの向こうではキッチンの様子が流れている。
出発までの30分でnoteのネタを考える時間が出来てしまうのだ。そこまでを下書き保存をして、残りは大阪に着いてから続きを書いて、朝の8時過ぎにはアップする。

思わぬ新たな習慣化の始まりだ。

これ程効率のいい朝を経験した事はないと言う程なのだけれど、一つ問題点がある。
もうお分かりかもしれないが、動画のライブ配信をその人がやめてしまうことだ。
突然始まったこの動画配信もいつまで続くかは分からないし、そもそもそんなに人に頼っていて自分でも大丈夫か？　と自分でも不安にならないこともない。
けれど私は流れに身を流せられるタイプなので、今はただただその動画を頼りに、目覚めからの準備が終わるまでの習慣を続けてみようと思う。

この動画配信が終わるまでに、他にも誰か同じような動画アップしてくれないかななんて、他人に頼りっきりのダメなヤツなのだけれど、自分なりに続けられることを続けていきたいと思っている。