見出し画像

トキガラデザインは総合格闘技?

時柄デザイン塾を始めることに決めた2021年。
改めて自分はクリエイターという括りの中で、どんな内容のサービスが提供できるのか棚卸しをしてみました。

自分のポジションを語る上で、格闘技という例に当てはめて語ってみたい。

格闘技をまず大きく2つに分けると、
❶ボクシングや空手などの立技格闘技。K1と言われる大会がわかりやすいです。
❷柔術・修斗ボクシング・UFC・プロレス・など寝技ありの総合格闘技ヒーローズ・RIZINなど


ここで言う「総合格闘技」は近代的にルールの定まった競技としての総合格闘技と設定しています。
何でもありのバーリトゥードの原義とは少しニュアンスが違うと考えています。
バーリトゥード(Vale tudo)は、ポルトガル語で「何でもあり」を意味し、20世紀においてブラジルで人気を博すようになった、最小限のルールのみに従って素手で戦う格闘技の名称である。(Wikipediaより)
※格闘ファンの方、知識不足ですみません。

◆前者の立技格闘技は非常にわかりやすい競技です。

画像1

極端に限定され、条件を合わせた厳格なルールの中で、どちらが強いか勝敗がわかりやすいのが特徴です。それに向けて減量という調整が過酷です。

このルールの場合大事なのが、体重の階級を厳格化すること。もちろん総合も同じですが、特にボクシングなどは体重差が勝敗に大きく影響します。なので減量に失敗すると試合ができないというルールも納得できます。

立技競技の凄さは、パンチやキックの精度、そしてそれらの技のコンビネーションが長い期間の練習で研ぎ澄まされていると言う点です。

この点は専門職と言う表現に近いと思います。私が依頼する専門職のクリエイターは専門性が高く「破壊力」がすごいです。



そして後者については、少し視点が違うと考えています。

画像2

後者の視点は、よりケンカに近い格闘技だと考えます。体重差もボクシングほど厳格ではなく、パンチもあるけど、寝技もあって、関節技で極めることでタップ(ギブアップ宣言)し、勝敗が決まるというものです。

ルールも大会や試合によって、その都度変えられることがあります。
むしろ競技バックボーンの違う対戦者の中で、ちょうどいいルールをすり合わせて行う柔軟さがあります。

試合で例えると、プロレスラーと柔術の選手が総合格闘技ルールでリングの上で戦うような。
総合格闘技の格闘家は、いかなる相手でも、どんな状況でも対応してみせる(合わせていく)と言う点が特徴です。

どんな状況でも、どんな体勢でも、いついかなる場合でも勝ちを拾っていく粘り強さと勝ちへのこだわりがあります(仕事における成果)。

(総合格闘技の補足)
グラウンド用(寝技用)に手が使いやすく指先が出ているオープンフィンガーグローブを使い、ボクシングの重く分厚いグローブと比べると
より素手に近い形状です。なので当たると一発ノックアウト(脳震盪でグラグラ)が起きやすいのです。
そして、グラウンドで、関節が極まると動けずに痛く、それ以上無理をすると靭帯を切ったり骨折してしまうので、極まったら我慢できません。

中間ですが、振り返ります。


◆立技格闘技 ▶︎ その競技自体、そしてその競技に必要なパンチやキックやコンビネーションと言う技術を極めた専門性の高い競技。

◆総合格闘技 ▶︎ 総合と記載があるように、多くの種類の中から選んで試合を組む格闘技。戦いの前に調整する作業(ディレクション)と格闘家は様々な競技バックボーンを持っていて、戦うリング内でのルールが(なんでもあり)に近い状態である、といえます。

このように比較すると、競技の性質も違いますし、格闘家のスキルも違うことがわかってきます。

さて、ここからは私の職業である、クリエイティブ業界に格闘技の(立技・総合)を当てはめてみます。

・ボクシングや空手を、グラフィックデザイナーや建築家・プログラマー・ライター・カメラマンという専門職に当てはめます。

・総合格闘技は、WEB業界だけでも、WEBデザイン、SEOライティング、マーケティング、コーディング・システムプログラム、コンサルティング、UIデザインと範囲が広がります。システム要件、マーケティング戦略を定義していくディレクターという仕事も含まれます。

デザイン制作も事業業務に入っている場合は、グラフィックデザイン、コピーライティング、ライティング、イラスト、写真、動画、ブランディング、
企画も入ります。時にはノベルティ制作で、缶バッチやTシャツ作り、絵本作りなども入ってきます。

ビジネス環境内のなんでもありの中で、さまざまなバックグラウンドを生かしつつ、さまざまな職能を行き来しながら仕事をします。
まさになんでもありの総合格闘技だと思います。

◆デジタルやインターネット・スマホの発展により、以前にまして総合格闘技型のなんでもありのクリエイターの存在が求められるようになったと考えています。デザインも作り、文章も書き、ECサイト販売・マーケティング、まで求められるようになりました。
 
ここにユーザーの体験を設計する(人間中心設計HCD)の需要も急激に高まりました。※UXデザインと言う領域です。

だから私は、元々は専門職出身(立技)でしたが、そのスキルを生かして総合格闘技の世界、なんでもありの勝負の世界で凌ぎを削っている、
ようなスタイルなのかもしれません。

結論としては、グラフィックデザイナーやライター・カメラマン・コピーライターなどの専門職は、そのまま専門性を突き詰めてもいいし、
そこを軸に広げていって、仕事の幅を広げるのもいい。

そしてトキガラデザインのポジショニングは総合格闘技的な場所でこれからも活動していくことになります。

なんでもありの世界で、様々な職能を組み合わせてクライアントの課題を解決する。一人で行える部分が多いので、そのため外注費を抑えて行えるからクオリティの割に総合予算が抑えられる。これらは強みで、価格競争になると負けないと言う特徴があります。

もちろん、ただその仕事ができると言うレベルではなく、それぞれのスキルも優れているのが前提です。

◆ここでやっと塾の内容の話。。

画像3

1億総クリエイター時代が近づいているかもしれない。クリエイターの道は閉ざされていない。

だから、私が塾で教えることとすれば3点

1 専門性を生かした道を進みたい人に対しての「超専門的知識とスキル」
2 総合格闘技のように複数の職能を身につけて活躍していきたい人に対しての、WEBもデザインもライティングも何でもありの「ハイブリッド型スキル」
3 それらを自分で選択してクリエイティブ業界に進ませる考える力を身につける「時節柄思考」


時代が変わり、稼げなくなったら方向変換すればいい、大事なことは時節柄にスキルを変容させていく柔軟性です。その「時節柄思考」という考え方を教えたい。

このあたりが時柄デザイン塾の特徴だと考えました。


目指すところは、ネット検索で容易に手に入れられる「情報」ではなくて、活きる知恵を教えていく役割です。


だから今日も、オープンフィンガーグローブとぴっちりしたスパッツを身につけて、総合格闘技のリング(のようなクリエイティブの現場)に立つ。なんでもあり、いろんな技を組み合わせて戦っていく。
お客さんが待っている。

試合開始のゴングが鳴る。


※時柄デザイン塾は6月開講予定です。随時、講義メニューや日時・費用・PRチラシができてきます。


ご興味ある方は、HPのお問い合わせか、公式LINEまでご連絡ください。
【トキガラデザインHP:お問い合わせ】

【トキガラデザイン公式LINE】

「休日のつぶやき」
複雑化する状況の中、活躍していく若手人材はハイブリッド型のクリエイターだと思っています。また、そういう人材がこれまで以上に必要とされると感じます。高度デザイン人材も近年急激に必要となりました。そういう時節柄に合ったクリエイターを育てたいと思っています。  

いいなと思ったら応援しよう!