ジャンクフード、食べちゃえ!背徳感は楽しめる。
もともと、食べることが大好き。
甘いものから辛いもの、お酒もそこそこいける口。そんな私が一時期、「健康」と「美容」オタクとなりストイックな食生活をしていた。きっかけとなったのは、「病気」と「老化」への恐怖が自分の中で膨張して、何か対策をしなければと焦っていたから。
「病気」になった自分は、自由が奪われる
「老化」した自分は、相手からも相手にされない
そんな恐怖心から「健康」と「美容」オタクとなり、いろんな情報を書籍、ブログ、YouTube、セミナーなどから片っ端から良さそうなのをピックアップして、医療クリニック、美容エステにも通った。
当時の私の食生活には、禁止事項が多かった。食べてはいけないものが膨大にありすぎる。食べても大丈夫なものが極端に少ない、と感じていた。
上記以外にも、たくさんの注意事項があって、基本的に無農薬か自然栽培の野菜だったり、放し飼いの卵、グラスフェッド(牧草飼育)のお肉とか、魚も天然魚とか・・・。食費も膨大にかかるし、食材が安定的に手に入るとも限らないから、完璧な食生活を送ることはもはや不可能に近い。
私は、もちろん完璧にはできなかった。
以前、このような完全無敵な食生活を送られている美しい美容家さんから、直接コンサルティングとエステを6ヶ月ほど受けていた。けれど、続かなくなって途中で止めた。「食べちゃいけない!」と自分に禁止令を出して、四六時中自分を見張っていることに、ほとほと疲れてしまったのだ。
また、この美しい美容家さんから放つ完璧主義的な威圧オーラとマウンティングが嫌いだった。結果にこだわることは尊敬するが、人としては・・・。彼女から言わせると、不健康な人や老化が進んでいる人は、やるべきことをやっていないから自業自得だと。プラス、情弱だと。
そして、私にトドメの一発を言い放った。
「あなたも、このままユニクロしか着れないオバさんにはなりたくないでしょ?」
えっ、ユニクロ、上等じゃない!
それに、普段着はユニクロ率高いですけど?
※ ※ ※
あれから、5年が経過してる。
今の私の食生活はというと、なるべく取らない方がいいとされている食べ物は、なるべく避けてはいる。そんな程度だ。ゆるゆるで、あまあま。
ラーメンも1ヶ月数回食べるし、パンはジャムを付けていただくし。
毎日1~2杯アイスコーヒーを飲んでいる。
牛乳は摂らないけど、1週間に1回ヨーグルトを食べる。
そして、そして、たまに無性に食べたくなるジャンクフードは、以前は食べちゃだめ!と禁止していたけれど、今年に入って、1ヶ月に1回くらいは朝マックしている。食べた時のプチ背徳感はあっても、毎日食べるわけではないから、罪悪感はない。
このプチ背徳感(やっちゃいけないけど、やっちゃえ!という冒険心)を、最近やっと楽しめるようになった。
食べ物以外でも、自分に「~しちゃだめ!」という禁止を減らしていて、なんだか自己肯定感が育ってきているのかもしれない。