活弁シネマ倶楽部

「活弁シネマ倶楽部」のスタッフが、ざっくばらんに、好き勝手に映画について語ります。 番組の書き起こしもあります。映像、音声、テキスト、自由に楽しんでください。 番組の視聴はコチラから↓ https://www.youtube.com/c/katubencinema

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1%の映画ファンの反抗  「活弁シネマ倶楽部」を企画した理由

少し前、こんな記事が話題になっていた。 「ダサい邦題」「タレントでPR」、熱心な映画ファンが“無視”される事情 この記事で映画プロデューサーA氏が語っていることは、日本のエンタメ業界の様々な場面で見られ、語られていることに近い。 つまるところ、全体の1%に過ぎないコアなファンの熱狂は市場にドラスティックな変化は与えられないのだから、市場の「リアル」を踏まえた上でプロモーションをしている、といった論旨だろうか。 これを様々な視点から批判することは容易い。 一年間に何度も映

    • エドワード・ヤンの大回顧展を見て

      text/photo by 月永理絵 『エドワード・ヤンの恋愛時代』の4Kレストア版を見て、どうしようもなく打ちのめされてしまった。20年ほど前に見たときには、この陰鬱さ、残酷さにまったく気づいていなかった。いったいエドワード・ヤンという人は世界をどう見つめていたのか。それをもっと知りたくなり、夏休みを兼ねて、ちょうど台湾で開催中のエドワード・ヤンの大回顧展を見に行くことにした。 エドワードヤンの大回顧展「一一重構:楊德昌 A ONE & A TWO : EDWARD Y

      • 【年間ベスト】「活弁シネマ倶楽部」スタッフが選ぶ2020年映画ベスト10

        2020年4月から映画の鑑賞環境が大きく変わり、新作映画を鑑賞することがメンタル的にとてもキツい時期もありました。 当たり前にすぐそこにあった映画/映画館が突然消失してしまうような感覚とそれに付随する渇望よりも、新しい価値観をぶつけられる精神的な衝撃を受け止めたくない気持ちが勝っていたような記憶があります。   それでも番組内で優れた映画の作り手に話を聞き、産業構造も含めた映画に向き合うことで見えてきた景色もあります。 そんな気持ちの中で選んだ10本です。   選者:菊地陽介

        • ミニシアターの“余白” SAVE THE CINEMA緊急特番

          今回、SAVE THE CINEMAのステートメントを受けて、緊急特番を収録しました。 この時期にお集まりいただいたゲストの方々に感謝致します。 この動画を見ていただきたく、この文章をつらつらと書いています。 SAVE THE CINEMA 日本独自の映画文化“ミニシアター”を語る!! 活弁シネマ倶楽部#82 ミニシアターの“余白”地方出身者の私は、大学で上京して初めてミニシアターという文化に触れました。 右も左もわからず、とりあえず都内のミニシアターを巡りました。 渋

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          1999年との奇妙な符号、『初恋』にみる“初恋”と“バイオレンス”

           “初恋”とは忘れがたいものである。あのときに芽生えた、初めての感情、火照り、震え、ほとばしる激情! それらの向けどころが皆目見当つかず、途方に暮れた人も多いだろう。  そんな“初恋”を描いた映画を、あの三池崇史監督が撮った──まず第一報が届いた時点で、にわかには信じられず、これまた途方に暮れた人も多いことだろう。三池監督といえば、バイオレンス映画の世界的オーソリティーである。そんな彼に、いったいなにが──。  だが、よくよく考えてみると、“初恋”と“バイオレンス”は、ある

          1999年との奇妙な符号、『初恋』にみる“初恋”と“バイオレンス”

          【書き起こし】『転がるビー玉』×宇賀那健一監督

          活弁シネマ倶楽部です。 不定期になりますが…本編の書き起こしをnoteに掲載します。 通信制限などで映像が再生できない方は、こちらの書き起こしでお楽しみください。 ただし、一点注意があります。 テキストはニュアンスが含まれにくい表現媒体です。 しかも、書き起こしは通常のテキストのように発表前に何度も推敲し、論理を確認し、細かいニュアンスを調整することができません。 だからこそ、書き起こしのテキストは誤解を招いたり、恣意的な切り取られ方をする可能性があります。(それによって炎

          【書き起こし】『転がるビー玉』×宇賀那健一監督

          【年間ベスト】「活弁シネマ倶楽部」スタッフが選ぶ2019年映画ベスト10

          2019年も日本映画と外国映画に分けて、それぞれのベスト10を選出した。 昨年同様、その区分自体が映画を巡る様々な諸問題をある枠組みの中で押し込めてしまう危惧があることも承知で、今年も踏襲している。 一点目は、ベスト10という価値付けをすることに意味を感じる作品が増えたこと。誰かのベスト10になることによって、その作品へのアクセスが増えるのであれば、それも良い。 とりわけ、映画館での公開本数だけでなく、配信も増える中で"見当たらなかった"というだけで見過ごされてしまう作品を

          【年間ベスト】「活弁シネマ倶楽部」スタッフが選ぶ2019年映画ベスト10

          映画『i 新聞記者ドキュメント』公開に寄せて

          森達也監督の『i 新聞記者ドキュメント』を観た。 家に帰ったらもちろんのように森達也の書籍を読み返す。 たしか『FAKE』の時もそうしていたし、これからもそうすると思う。 森達也と僕僕は森達也が好きだ。森達也は曖昧で、未練がましくて、気が弱くて、優柔不断で、情けなくて、いつも同じ場所を彷徨っている。なのに途方も無く頑固で、意地悪くて、しつこくて、強情だ。 一言で言ってしまえば、面倒臭い人なのだ。熱心な読者でもうんざりするぐらい面倒臭い人なのだ。 でも何かに迷った時、僕は森達

          映画『i 新聞記者ドキュメント』公開に寄せて

          【書き起こし】『メランコリック』×田中征爾監督

          活弁シネマ倶楽部です。 不定期になりますが…本編の書き起こしをnoteに掲載します。 通信制限などで映像が再生できない方は、こちらの書き起こしでお楽しみください。 ただし、一点注意があります。 テキストはニュアンスが含まれにくい表現媒体です。 しかも、書き起こしは通常のテキストのように発表前に何度も推敲し、論理を確認し、細かいニュアンスを調整することができません。 だからこそ、書き起こしのテキストは誤解を招いたり、恣意的な切り取られ方をする可能性があります。(それによって

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          【書き起こし】『おいしい家族』×ふくだももこ監督

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          【書き起こし】『無限ファンデーション』×大崎章監督

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          【書き起こし】『左様なら』×石橋夕帆監督

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          【書き起こし】『アンダー・ユア・ベッド』×安里麻里監督

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          【書き起こし】『暁闇』×阿部はりか監督

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          【書き起こし】『よこがお』×深田晃司監督

          活弁シネマ倶楽部です。 不定期になりますが…本編の書き起こしをnoteに掲載します。 通信制限などで映像が再生できない方は、こちらの書き起こしでお楽しみください。 ただし、一点注意があります。 テキストはニュアンスが含まれにくい表現媒体です。 しかも、書き起こしは通常のテキストのように発表前に何度も推敲し、論理を確認し、細かいニュアンスを調整することができません。 だからこそ、書き起こしのテキストは誤解を招いたり、恣意的な切り取られ方をする可能性があります。(それによって

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          【アニバーサリー】配信40回記念

          活弁シネマ倶楽部の菊地です。 『暁闇』の配信で活弁シネマ倶楽部の配信は40回を迎えました。 0として大高宏雄さんにお越しいただいたのが、2018年の9月でした。 そこから10ヶ月近く番組を配信していく中で、本当に様々な監督にお越しいただきました。 初回から始めたスクリーンへのサインもついに一枚目が埋まりました!ありがとうございます。 『十年 Ten Years Japan』高松美由紀プロデューサー藤村明世監督×高松美由紀プロデューサー 『鈴木家の嘘』野尻克己監督×木竜麻

          【アニバーサリー】配信40回記念