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【エッセイ】柴犬

今日も、窓際でぼんやりと外を眺めています。

うちに来ておよそ15年来の
柴犬“こたろう”は、
最近、一気に動作がスローペース
になりました。

寝て起きるとき、ゆっくり立ち上がって、
しばらく止まっています。

寝起きの最初の一歩は、ヨタヨタと。

後ろ足はまっすぐと伸びずに、
少し曲がったまま歩いています。

肉球が乾燥ぎみで、フローリング上を
ソロリソロリと歩く際にたまにスベります。

日中寝ている時間が多くなりました。

散歩は、トボトボと歩いては
止まりの繰り返しです。

散歩コースが極端に短くなりました。
すぐ帰りたがります。

なんだか老いへの寂しさを感じます。

おそらく、
こたろうは、そんな老いとか寂しさは
感じてはいないでしょう。

「〜そう。〜かも。」って、
人間の勝手な思い込み、決めつけ
なんでしょうね。

寂しいとか悲しいではなく、
自然な事象。

時折り、

そんな自然な事象と異なる時があります。

私が外出先から家の近くまで帰ってきて、
ちょうど、家族に連れられて、
こたろうも散歩から帰ってきて
家の前で止まっている時です。

少し離れたところから私が、


「おーい~こたろう!」


と呼びかけると・・・


声でピクッと反応し、

こちらをピッと振り向き、

こちらにグイグイと駆け寄ってきます。

嬉しく、
愛しい、
ひとときです。

あと、

ごはんを食べる時は・・・
ガツガツといい食べっぷりです。

本能ですね。

by カツなう




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