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才能がなくても、将棋アマチュア二段になる方法

はじめに

 将棋の上達において、才能か努力どっちが必要か議論されている記事を目にしますが、私はアマチュア二段(以下、二段)までなら、天賦の才能は必要ないと考えています。勿論、才能がある人は将棋を覚えて数ケ月で二段の資格を得る人もいるので、ほぼ才能だけで到達できるとも言えます。しかし、才能がない私でも将棋に対する深い愛情を持ち続けて、努力すれば到達できたので、二段には必ずなれます。「いやいや、加藤さんは才能があるから二段になれたのでは?」という読者の方のために、「将棋ウォーズ初段になる方法【はじめに】」を読んでいただけると納得いただけると思います。
 さて、前置きが長くなりましたが、この記事では私がアマチュア初段から二段になるまでに行ってきた経験を基に、勉強方法を紹介します。そもそも私は、2014年8月に将棋ウォーズでアマチュア初段の資格を得ることができました。そして、今年8月に81道場で規定の成績を収め、二段の資格を得ることができました。早速、勉強方法を紹介していきます。

① 終盤力を鍛える

 第1にはやはり、詰将棋です。詰将棋だけは、特別な事情がある日を除いて毎日1問は必ず解くようにしていました。やはり、どんなに忙しくても毎日将棋と触れることが大切です
 問題は主に7手以下のものを解いていました。1冊の問題集がスラスラ解けるようになるまで、何十周と繰り返し解きました。スラスラ解けるとは具体的に、7手詰は15秒以内3~5手詰は5秒以内に解くことが可能なクラスです。解けなかった問題は、次の日もチャレンジして、脳に叩き込みました。
 寄せの勉強も大事です。私が寄せの勉強として使ったのは、金子タカシさんの「寄せの手筋200」と羽生先生の「羽生義治の終盤術2」「羽生善治の終盤術3」です。

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 特に「寄せの手筋200」は名著で、何十周解いたか分かりません。上の写真のように本がボロボロになり、私の手垢で汚いくらいです(笑)
 この本がマスターできたら、「羽生善治の終盤術2」と「羽生善治の終盤術3」に取り掛かりました。このシリーズの1は難しすぎると、あるサイトに書いてあったので、2と3を購入しました。「寄せの手筋200」で勉強したことが活かせるような問題集になっています。正直な話、二段になるための寄せはこの3冊で十分だと思います

② 中盤力を鍛える

 「将棋ウォーズ初段になる方法【2級~1級向け】」とやり方は一緒ですので、そちらを参照してください。ざっくり言うと、定跡本を読む→実戦→反省のサイクルを繰り返すのと棋譜並べですね。
 ここでは、振り飛車党の方向けにお薦めの本を3冊紹介します。

〇 久保先生の「さばきの極意」
 この本は級位者のときからずっと愛読してきました。四間飛車、三間飛車、中飛車、相振り飛車の4部構成になっており、振り飛車の基本から応用まで学ぶことができます。また、棋譜も載っているので、繰り返し並べて振り飛車の感覚を吸収しました。

〇戸辺先生の「石田流を指しこなす本【相振り飛車編】」
 すべての振り飛車に対する石田流の定跡が一問一答形式で書かれてあります。特に、対四間飛車はものすごく実戦に役に立ちました。なぜなら、相振りで四間飛車をやってくる人がかなり多いからです。この本通りに進んだこともありました。石田流を指さない振り飛車党の方も勉強になるはずです。

〇「大山康晴名局集」
 大山先生は一時代を築いた大棋士です。私の尊敬する棋士の一人です。大山先生が振り飛車党のため、ほとんどが対抗型の将棋です。対抗型ならではの呼吸や振り飛車の捌き、終盤の寄せなどすべてが勉強になりました。解説が詳しく載っているので、ゆっくりと盤にならべて勉強しました。

③ Twitterを始める

 将棋の勉強は毎日やっていると飽きてきたり、今日はサボりたいと思える日が必ずやってきます。しかし、Twitterを見ていると、毎日かなり勉強している人や、昇段昇級されている人に刺激を受けました。そんな中、今年中に二段になるという目標を掲げ、仕事がある日は2時間程度、休日は8~10時間程度将棋と向き合いました。家で集中できない日は、近所の図書館等を利用して勉強に励みました。 
 時には、格上のフォロワーさんに教わったり、負けが続いて落ち込んだ時もフォロワーさんに励ましていただいたりとTwitterを始めて、フォロワーさんに出会えたからこそ、二段になれたと思います。フォロワーさんには、本当に感謝しております。この場を借りて、御礼を申し上げます。

最後に

 いかがでしたか?やはり、将棋に限らず何か技術を身に付けたいなら、地道に繰り返し練習を積むことが最も重要だと思います。詰将棋、寄せ、定跡、棋譜並べを繰り返し繰り返し練習(勉強)していく中で、自分のものに昇華し、成果となって現れるのだと思います。
 最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!

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