成長とはなんぞや? 自己意識と自己分析は同じだった?
少し間が空いてしまいましたが、
今週も「成長とはなんぞや」シリーズを続けていこうと思います。
このシリーズの中では「成長」の中でも、
精神的、人格的成長にフォーカスして掘り下げています。
精神的、人格的成長においては、社会技能の発達が必要ということがわかり、特に、WHOさんが定義している社会技能の10項目について、それぞれの意味だったり、私の解釈だったりを書き記してきました。
■WHOが定義する10項目の社会技能
※リンクはそれぞれに対する私のnoteです
意思決定
問題解決能力
創造力豊かな思考
クリティカルに考えていく力
効果的なコミュニケーション ① ②
対人関係スキル - 自己開示、質問する能力、聴くこと
自己意識
共感性
情動への対処
ストレスへの対処
というわけで、残り4つ。
今日は「自己意識」について考えてみます。
自己意識って何?
初めて聞いた言葉のような気がします。
自意識過剰の自意識とかと同じなのでしょうか。
一旦、google先生に聞いてみましょう。
「 自己意識 」検索
こんな説明が見つかりました。
自己意識とは、
外界ではなく自分自身に向けられる意識のことであり、向けられる自己の側面によって2つに分けられる。ひとつは、他者が観察できる自己の外面(容姿や振る舞い方など)に向けられる公的自己意識(public self-consciousness)、もうひとつは他者から観察できない自己の内面(感覚,感情,思考など)に向けられる私的自己意識(private self-consciousness)である。これらの用語は、注意が自己に向けられた状態を表す公的自覚状態(self-awareness)、私的自覚状態(private self-awareness)と混同されやすく、区別されずに用いられる場合もある。
(脳科学辞典より)
なんだか難しい言葉で書いてあるので、ちょっと整理してみます
外界ではなく自分自身に向けられる意識のこと
向けられる自己の側面によって2つに分けられる
①他者が観察できる自己の外面(容姿や振る舞い方など)に向けられる公的自己意識(public self-consciousness)
②他者から観察できない自己の内面(感覚,感情,思考など)に向けられる私的自己意識(private self-consciousness)
要するに自己意識とは、
自分に対する意識のことで、
自分の外面(容姿、行動)に対するものと、
自分の内面(感覚、感情、思考など)に対するものがある
ということらしい。
分かったような、分からないような感じがするので、もう少し調べてみると、wikipediaに面白い記述があった。
人の自我がおのれを感じ、考え、意志を持ち、行動する多様な働きを統一する自己同一的な主体としての意識。人では、幼少期には存在しないとされる。自己意識を持たない動物は、鏡に映った自身の姿を、自分と認識することができない。チンパンジー等の高等霊長類は自己意識を持つが、犬や猫などは概ねこれを持たないとされる。言語を持たない動物や赤ん坊であっても、以下のような実験を行なうことで、自己意識の有無を調べることができる。対象の額に鮮やかなドットを塗り、次に、鏡の前に対象を置く。対象が自分の額からドットをとろうと手を伸ばした場合、対象は自己認識によって自分の存在をはっきり理解しているといえる。これをマークテストという。
(wikipediaより)
ざっくりと解釈すると、
自己意識というのは、自分自身が客観的にはどのように見えているのかを認識することで、自己意識があれば、自分と他人を区別することが出来るということだろう。
自己意識を高めるとどんないいことがあるの?
自分が客観的にどう見えているのかを認識する 公的自己意識 と、
自分自身がどう考えているかを客観的に認識する 私的自己意識 とが強くなることは、すなわち、ジョハリの窓でいう解放の窓が大きくなるということに言い換えられると気が付いた。
自己認識と他者認識のギャップが大きくなるほど、対人関係での摩擦はうまれやすく、逆にギャップが小さくなるとストレスは小さくなる。
つまり、自己意識が高まるということは、それだけ関係構築をしやすくなるということにつながる。
どうやって自己意識を高める?
これは以前にジョハリの窓についてnoteしたときにも書いたけれど、
自己開示と対話が重要なポイントになると考えている。
特に対話について、
他人と対話を行うことで、自分に対する客観的視点を補うことが出来る。(=公的自己意識が高められる)
また自分自身と対話(自問自答)することで、自分の考えや感情などについて、客観的に理解を深めることが出来る。
これらを繰り返していくことで、自己への理解はどんどん深まる。
自己分析をすることは、自己意識を高め、結果として、自己成長につながるということだったのか。今まで、パーツとして存在していた知識が、少しリンクして形になった気分。
まとめ
自己意識という言葉を初めて見たときは、どうアプローチすればいいか戸惑いましたが、結局これまでに考えてきたことと繋がっていたのだと、妙な安心感を感じました。
自意識というと過剰という言葉とともにネガティブな印象を持っていましたが、きちんと理解すれば、ネガティブだけの意味ではないとわかりちょっとスッキリ。
残るトピックは3つ。出口は近い。
・共感性
・情動への対処
・ストレスへの対処
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