自分を解放する時間と場所を持つ。
さてさて、
ワーケーションという名のバケーションから帰宅しました。
今回ワーケーションという名のもとに、
人口 1,500人くらいの小さな漁村にある、
友人の家にお世話になっていました。
その友人とは大学1年から
かれこれ20年近いの付き合いで、
しかもその20年の間、大体2年おきくらいに遊びに行っていたので、
友人の家族ともすっかり親しくしてもらっている。
小さな漁村 とはいうものの、
どれくらいかというと、
コンビニエンスストアが50km四方に1件しかなく、
他に食品などを買うためには、それ以上の距離の移動が必要となる。
最寄りの空港までも車で3時間ほどあり、
なんというか、辺境 といっても過言ではない場所にある。
ただ、その村の周りにある自然は本当に美しい。
海、山、滝 あらゆる自然美が広がっている。
おそらく、こういった場所は日本全国の様々な場所にあるとは思う。
けれど、私はこの小さな漁村に通い続けている。
何が、その村の魅力なのか?
ふと考えてみた。
私は海が好きなので、
その村に滞在したときの一番の楽しみは、海で泳ぐこととなる。
とはいっても、
一日中 海で泳ぎ続けられるわけではない。
では、他にどんな魅力を感じているのだろうか。
友人宅で、部屋を一つ、私が寝起きする場所として貸してもらう。
その部屋にはテレビはない。
また、wi-fiも届かない。
その結果、自然とデジタルデトックスする環境ができあがっている。
他にも、部屋の中にいて聞こえる音は、
波の音、鳥や虫の鳴き声、風が何かを揺らす音、
そのようなものばかりだ。
そう、
車が走る音も、人の話し声もほとんど聞こえてこない。
とても静かなのである。
また、
都会では考えられないくらいに、
夜は暗くなる。
結果、色々なことを考える時間が豊富にある。
しかも、思考を邪魔するものはほとんどなく、
好きなだけ自分の内面を掘り下げ、
内なる声に集中し、耳を傾けることが出来る。
自分の普段の日常生活とかけ離れた環境で、
インターネットにもほとんどアクセスしないということもあり、
他人の目 がほとんど気にならなくなる。
誰かの声、言葉というのは、
自分を深めるためにとても大事なことだけれど、
自分の内なる声を拾い上げたいときには、
雑音(ノイズ)となってしまうこともある。
そういうノイズがない環境というのは、
自分のことを見つめやすいし、集中もしやすい。
自然豊かな環境の中で、
自分に集中することで、ストレスから解放し、
デトックス出来る。(しかも半ば強制的に)
そういう環境が安心して得られるから、
私は定期的に通っているのだと思った。
もちろん、
日常生活の中でも、静かな時間を創り出すことはできる。
携帯の電源を切る。
電気を消してお風呂に入る。
瞑想する。
これらは日常的に行うこともあるけれど、
さらに意識的にやるようにしてみよう。
自分を解放する場所と時間を作る。
これは、けっこう大事な気がする。