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夏休みの自由研究「キャリアを考える」過去と現在と未来と。

「キャリアを考える」がいきつく先は、つまるところ これから何をするか を決めることだと考えている。

脈絡なく「次は○○したい、よしやろう」と決心して動き続けている人にとっては、立ち止まってキャリアプランを考えるはあまり必要ではないのかもしれない。(時として、立ち止まって整理しておくことに意味はあるけれど)

ただ多くの人は、
自分には何が合っているんだろう?
どうするのが将来のためにいいんだろう?
これまでの経験を活かすには・・・
市場価値を高めるには・・・
などと、様々な疑問や不安が脳裏をよぎる。だから落ち着いて キャリアを考える ことが必要となってくる。


キャリアを考えるスタイルは、大きく2つに分けられると私は考えている。大谷翔平やイチロー型と、スティーブジョブズ型の2つである。

例えば、大谷翔平選手の場合、高校生の頃に作成したマンダラチャートが非常に有名である。
マンダラチャートとは、3×3の9マスの中央に目標(ドラフト1位 8球団)を書き、残りの8マスにその目標を達成するために必要な要素を埋める。さらにその外側に、それぞれの要素を満たすために、日々行うことや意識すべきことを書きこむといった形式の、目標達成シートである。

つまり、目指すべきキャリアゴールを定め、その達成のためのアクションプランを設定して、実行していくというスタイルである。

イチロー選手の場合は、彼が小学生時代に書いた作文が有名だけれど、将来の目標(一流のプロ野球選手になる)を設定し、そこから遡る形で、中期目標や短期目標を定め、実行に移している。

この両者に共通するポイントは、先に目指すべき目標があり、そこから逆算して小さな目標(今すぐ取り組むこと)を定めているという点にある。

スポーツに限らず 将来○○になりたい という明確な目標やビジョンがある方にとっては、とても参考になる方法である。



もう一つのスティーブジョブズ型は、アプローチが全く異なる。
彼は、最初からiPhoneを作ることを目標にキャリアを進めていたわけではなく、目の前にある興味をそそられることに全力を注ぎ続けたのである。一見すると、関連のないもの(パソコンとカリグラフィなど)が、補助的な要素がいくつか絡まることで、相関を持ち、相乗効果を持ち、最終的には世界的なビッグヒットとなったiPhoneの誕生につながったとうわけである。

彼の言葉を借りるとConnecting Dots(点をつなぐ)ということなのだが、未来に向かって点をつないでいくことは出来ないが、過去に自分が打ち込んできた点は、いつしか線となり、さらにそれは形となるという考えである。

長期的な目標を設定するのが得意ではない方は、このスティーブジョブズのスタイルの方が合っているのかもしれない。


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この2つのアプローチから言えることは、キャリアを考える際の視点は3つあるということ。

過去、現在、未来。
この3つのどこを重点的に見つめるか。

よく言われることではあるけれど、この3つで変えられるのは、現在と未来の2つのみ。(厳密にいうと、現在は刻一刻と過去になっていくので、変えられるのは未来のみ)

その未来を変えていくために、どの時点の出来事を重視して行動をするのか。そこに正解はないし、一人ひとりのスタンスによって効果の現れ方はことなってくる。

大事なことは、行動を起こし続けること。
結局のところ、それ以外にキャリアを拓く方法はないのかもしれない。



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