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「肩たたき」という恐怖のワード

肩たたき というと、子どもが親や祖父母に対して、感謝の気持ちを表すためにやるような、非常にほっこりした印象の言葉。

しかし、人事界隈での生活が長い人にとってみれば、「肩たたき」なんてしたくもされたくもないし、何だったら聞きたくもない言葉の一つである。

別に隠語でもなんでもないと思うのだけれど「肩をたたく」とは、アサインの解除だったり、退職勧奨だったり、やんわり表現するならば「あなたの居場所はココ以外のどこかですよ」と伝えることを意味する。


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日本の雇用慣習や労働法に基づくと、解雇というのはとっても難しいことで、一度雇用契約を結んだ従業員は、そうそう簡単には解雇が出来ないどころか、うっかり「クビになるよ?」なんて言葉を漏らそうものなら、パワハラで一発レッド扱いになることも珍しくない。

が、難しいだけで不可能ではない。
代表的な例は、リストラなんかで集団的に解雇する場合である。

リストラではなく特定の個人を解雇する場合も、いくつかの条件を満たせば、解雇することが出来る。

が、前述の通り、解雇はとっても難しく、あからさまな表現を使うと、パワハラになってしまうので、コミュニケーションがとても難しい。

人事界隈では、退職勧奨が出来て、やっと1人前と認められるような会社もある。


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なんでこんな物騒な話を綴っているかというと、あるドラマで「上からのお達しだ、辞めてくれ」なんていう乱暴な退職勧奨をしているシーンを見かけたわけで、心の中で思わず「雇用契約なめんな」とボヤいてしまったわけです。

会社だって、せっかく採用して育成してきた人を簡単に辞めさせたくないものなのです。それは本当に。
ただ、お互いのことを考えると、別の環境の方が合っているというケースもあると考えているのです。まぁ、リアルには居られちゃ困るというケースもあるけれど。

そんなわけで、退職勧奨は難しいというエントリでした。
具体的な退職勧奨の流れみたいなものは、どこかで書くかな・・・書かないかな。センシティブな内容だし。

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カトウシンイチロウ / 人生を開拓するキャリアパートナー
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