ノー残業デーが廃止
働き方が変わるようです。
ホンダでは、フレックス制が定着した結果「定時退社」の概念があいまいになり、ノー残業デーを廃止することにしたそうな。
妥当な判断ですね。
ルールや仕組みは作って定着させることも大事だけれど、時流や実際の状況に併せて合理的に変えていくこともまた大事なことですね。
ただ、頻繁に変え過ぎてしまうと現場が混乱したり「正しい」あり方が分からなくなってしまうので、非常に難しいところではありますが。
ちなみに、私は「ノー残業デー」という仕組みのある会社で働いたことがありません。基本的には裁量労働という感じだったので、自分でスケジュールして勝手にノー残業デーを作っていた感じです。
前職で人事部長だった方は、日系メーカー出身の方でしたが、ノー残業デーという仕組みに非常に否定的でした。
というのも、残業そのものを無くす仕組みを作らないことには、ノー残業デーを作ったところで、その前後で残業が増えるだけで、トータルの残業時間が変わらない実態があるからとのことでした。
非常に人事らしい発想のように感じます。
というのも、
人事は従業員の残業時間を管理するときに、大きく言うと3つくらいの視点で捉えています。
①1日あたりの残業時間
②1カ月あたりの残業時間
③1年あたりの残業時間
①は残業代の計算に必要なため
②は安全管理のため(36協定および過労死ラインに抵触していないか)
③は36協定の特別条項に抵触していないか確認するため
会社によって36協定の内容は異なるし、特別条項に定める上限時間も異なるけれど、それらを守っていないと、労基署からお咎め(業務改善指導、ひどい場合は停止命令など)を受けてしまうリスクがある。
※36協定とは、会社が従業員に対し時間外労働をさせる際に必要な労使協定のこと。
このあたりが分かりやすそうでしたので、ご参考まで。
尚、人によっては「好きなだけ働かせて欲しい」という人もいますが、会社員という形態で働く以上、制約が課せらるという仕組みになっています。
さて、これからの働き方はどのように変化していくのでしょうか。
個人事業主の働き方についても、整備されていくんでしょうか。
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