ヒトとコトを切り分ける。
「上司との関係がうまく行っていません。理不尽で納得できていません」的なご相談を頂くことがある。
当然、相談者の状況、背景、具体的事実を確認した上で・・・ということにはなるが、この手の相談に対するアプローチは、大きく3つである。
上司の真意はどこにあるのかを確認する。
上司そのものに対する苦手意識や拒絶感を持つのではなく、上司の言動など、ヒトそのものに対する苦手ではなく、コトに対する苦手だと切り分ける(フォーカスする)
2%の真実に目を向ける。(上司と自分との共通点を挙げるとすればどのようなことがあるか考えてみることで、上司に対する理解を見出す)
現実的には、上記に加えて、上司の上司に対するヘッズアップとか、人事への相談とか、異動とか転職とか、そういったところまで含まれてくるのだろうけれど、そこまでの大事にする前段階として、自分ひとりで出来ることとして、前述の1~3あたりを提案することが多い。
特に2のヒトとコトを切り分けるについては、とても重要なことだと思う。
ヒトそのものに苦手意識や抵抗感を持ってしまうと、その人が何を言おうがどのように振舞おうが、全てがネガティブな情報として入ってくる。仮に、どんなに素晴らしいことを言ったとしても。
しかし、ヒトではなくコトに切り分けが出来ていれば、嫌いなところもあるけれど、良いところもあるよね、と思える。
職場など、特定の人と継続的に関係構築をしないといけない場所において、苦手なヒトがいないというのは、それだけでずいぶんと気が楽に過ごせるようになる。
とまぁ、教科書的にはこんな感じなのだろうけれどね。
実際には、そこまで簡単にヒトとコトを切り分けることは出来ないし、1つ苦手なことや嫌なことが見つかると、2つ、3つと目についてしまうのが人の性(ハロー効果的な影響もあるのかもしれない)
難しいねぇ。