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来年の賃上げ加速を示唆する商工中金アンケート結果
12月25日に商工中金が興味深いアンケート結果を公表しています。
https://www.shokochukin.co.jp/assets/pdf/nr_241225_03.pdf
商工中金の取引先中堅、中小企業2,197社に11月時点で聞いたところ、25年に賃上げを予定している先の割合は69.8%と、昨年同時期に聞いた24年の賃上げ予定先の割合(63.1%)を上回っています。
また、25年に見込まれる賃上げ率も2.90%と、昨年同時期調査での24年計画(2.58%)よりも高くなっています。
今回調査の24年賃上げ率実績見込みが3.33%であることからすれば、25年は最終的に3%台後半の大幅な賃金アップが期待できることになりますね。
この調査は、メディアやエコノミストからはあまり注目されていませんが、ここ4年ほど同じ時期に同じ形式でアンケートを行っているので、時系列的に比較することが可能です。
中堅中小企業経営者が消費者物価の上昇率を上回る賃上げへの意欲を有していることを示唆するこの調査、来年の春闘、さらには日銀の利上げを占う先行指標として、もっと意識しても良いデータではないでしょうか?
https://www.shokochukin.co.jp/assets/pdf/nr_241225_03.pdf