小林製薬問題から監査役の役割を考えた
企業不祥事への対応において、社外取締役が果たす役割の重要性については、かなり広く認識されるようになってきました。
小林製薬の紅麹関連製品を巡るトラブルでも、1月中旬の症例報告から3月22日の対外公表に至るまでの経緯につき、社外取締役が主導して外部弁護士で構成される事実検証委員会の調査を実施し、その結果に基づく総括と経営体制の変更を行なっています。
同時に、この報告書からは、社外取締役には症例発生情報が公表直前まで知らされておらず、非常勤である社外取締役による経営執行への牽制機