不登校になった『お世話係』
放課後デイお勤めのBさんと、以前にボクが投稿した『障害児のお世話係』についてお話しました。
「でも、それも気を付けなアカンと思う…」
(このエピソードは加工しています
実話を元にしたフィクションです)
Bさん勤める放デイの利用者 Hくん、
この春地域の小学校から地域の中学校へ。
知的には問題なく、自閉症スペクトラムの診断。
小学校低学年の頃は、友達に暴言を吐く、言い返せない相手を罵る、気に入らない事がおこると泣きわめく…
高学年になると、パニックも稀になり、障がいの重たい子の手をひいたり『お世話係』を自ら申し出るようになりました。
放デイ内ではお兄ちゃん的存在。
学校でも、担任の先生から、
「Hくんに任せきりにしちゃうんですよね…助かってます」
縦割りの行事等では、低学年の障害児のお世話を買って出てくれて大活躍だとか。
そんなHくんでしたが、中学生になった今、不登校が続いています。
「学校でイヤな事を言われる」
保護者からは、幼い頃に戻ったようだとも。
Bさんは、又聞きばかりで、Hくん本人に会えていません。
ボクは不必要なルールと思うのですが、創立記念日や夏休みは、もちろん利用できるのですが、自らの理由で学校を休んで、その日に放デイだけを利用する事はできません。
『 放課後』だから?
学校に行けない時にこそ、尚更、療育施設を利用できたら良いと思います。
今のHくんには、家にこもるしか逃げ場が無いかもしれません。
Bさんは、おそらくと 前置きを付けてから、
「障がい児はピュアな子が多い、ある意味 Hくんは、自分の言うことを素直に聞いてくれる子達を一方的に支配してる感覚やったんやないかなぁ…
ずぼらな大人達も、有り難がって褒めていたし。
小学校の時、Hくんと同じ学区の障害児が、Hくんと一緒はイヤと、ウチと違う放デイへ移ったことがあったんです。
Hくん家、ちょっと浮いてるとこあって、うちのHがあそこの子お世話してあげてるんよってふれ回ってるのが耳に入ったらしくて…
中学生になって、自分が一番下って扱いに戻って、世話してやれる子がおらんようになったんも大きいと思います」
自発的『ピアサポート』って、ただただインクルーシブや!と喜んでられなくて、支援する子の方も、しっかり見極めないといけないようです。