マスク時代の観相術 ①プロローグ
知っておきたい!
マスク時代の観相術(人相・手相)
相談支援インテーク(初回面接)の時に、ラポール形成(調和のとれた信頼関係)のための観相テクニック!
プロローグ
「手相って、当たるんですか?」
手相、観ましょか?
ってなった時、一番良く訊かれる質問です。
10年ほど昔、約5年間、カフェのマスターをしていました。
家族でも友達でもなく、仕事仲間でもなく他人なのだけれど、世間話のできるちょうどいい距離感なのか、お客様から相談話を受けることがありました。
相談内容は様々なのですが、
「手相も観ましょか?」 合間に入れると一段とハードルが低くなって、今の時代なら弁護士さんかソーシャルワーカーや心療内科を受診した方が良いような重たい話題から、些細なところで引っかかっているだけの話でも ちょうどいい距離と当たらぬも八卦で、相談してみようかな? とさせるのかもしれません。
「手相って、当たるんですか?」
手相も観ましょか?って言っているのだから、
「そんなん、当たるわけない やない!」
と答えるわけがありませんが、重たい話には、あえて曖昧な答えが無難な場合もありました。
過去~現在までを鑑定すると
「水晶玉に映っている…」的な、将来を予言する占いとは別物だと考えています。
「占い」の看板を上げていても、手相を観る仕事をしておられる所は、 ほぼ「鑑定」をなされているようです。
10分ほど前に、「何とかの母」に観てきてもらったオバサンが、
「あそこ、むっちゃ、当たってたでぇ!」
は、過去~現在を言い当てられただけで、将来の占い事をしていたとしても、その占いが当たっていたかどうかは、ある程度の 期間が経ってからしか判らないはずです。
スプーン曲げたり、宙に浮いたりという手品を見せられ 例えそれが本当の超能力としても、「スプーン曲げの超能力」と1年以内に起きる「大きな災いを予言する能力」とは、全く別物なのではないでしょうか。
手品などで驚かされて、怖い予言を聞いて、間もなくに地震保険の勧誘があったら、かなり心を動かされて契約してしまいそうです。
変なツボを売りにきたら、買ってしまうかもしれない…。
手相でもなんでも、特に将来の結婚等の具体的な年月や場所、また、災い事を出して不安を煽る占い師がいたら、それこそ、
『当たらぬも八卦』
と聞き流すのがおすすめです。
では、手相や人相の鑑定師の語る将来の事、でたらめか?
そうでもありません。
異性と話すのが苦手で、友達も少なくて、でも気が強くて… との みたての方に、
「婚期が遅くなりそうですね…」
位の事は言えるし、実際、婚期が遅い傾向になりがちです。
もし、手相鑑定の機会があったら、
現在の自分を、あらためて覚知する、をメインに、将来については、天気予報 程度のイメージで聞かれたらいいと思います。
☆ ☆ ☆
「手相って、変わるんですか?」
これも、良く聞かれる質問です。
わたしは、天気予報ができるわけではありませんが、手のひらは天気図のようなものだと思っています。
雨が多いとか台風が来やすいとか、地形そのものは変わらなくて、でも天気図は現在の気象状況を示していて、
「滞っていた台風が、やっと過ぎたみたいですね!」
とかの動きは、よく手相に現れてきます。
「あなたは台風が来やすいから油断しないで!
いざという時の準備は怠らないように!」
と、アドバイスできるよう心掛けています。
☆ ☆ ☆
普段は、手相鑑定をメインにしています、たまに
「人相は観れないのですか?」
と、質問を受けます。
こんな記事を出すくらいですから、実は人相もちゃんと観ているけれど、 手相を観ながら話すように心がけています。
もし、新垣結衣さんを観る機会があったとして
「良い顔をしてらっしゃる!さぞかし、おモテになるでしょう!」
と、鑑定したとて、きっと周りの方も、本人も、
「そんなん、当たり前やん!」
となってしまいます。
ところが、手を観ながら
「良い手をしてらっしゃる!さぞかし、おモテになるでしょう!」
と、鑑定したなら、
「おおっ!すごい! 当たってる!」
実際には顔を観て判断していても、あえて、手を観て言う事はよくあります。
☆ ☆ ☆
「手相に良い線を加えて描いたら、運勢って変わるんですか?」
と訊かれることがあります。
顏に化粧を施して運気が上がることは当然あります。
手相でもそれは同じ。
ただ、その方にあった化粧をしないと、逆効果になることは 往々にしてあります。
手相でもそれは同じです。
☆ ☆ ☆
手相・人相なんて、しょせん占い、お遊びやん!
なんて人が大多数ですが、この連載ではかなり真面目に、相談支援者のインテークはもとより、面談、転勤、初営業、初勤務、初会合等
初対面、マスクをした人と 関わりを持つ場面で 役に立つ…
人相、手相のテクニックを
爽やかに?
…ご紹介してまいります。
☆ ☆ ☆
昨今、特に初対面でのマスクが常識になり、ますます相手の表情が読みにくくなりましたが、これからご紹介する観相のテクニックをフルに活用していただき、信頼関係を築く足掛かりにしていただければ幸いです。
お読みになる前に、一つだけ。
手相にしても人相にしても、着眼した一ヶ所だけで、全ての判断を決めつけてしまうと、大きなミスを招きます。
例えば、手のひらの中央を縦に走る『運命線』(用語は一般的な西洋手相の呼び方を使わせていただきます)が、しっかりと、一本色濃く中指の付け根に伸びている場合。
『責任感がある』 『我慢強い』
面を持っていると表していますが、一方で
『がんこ』 『我が強い』
マイナスになりそうな面も表しています。
で、実際に鑑定するときは、
独走せずに周りへの『気配り』ができるか?
『体力・持久力』『行動力』はあるのか?
『機転』は利くか?
他の線とのバランス、兼ね合いを重視し、その特性がどう表れるかを観ます。
その線が強いから 〇良い ×悪い では無いのです。
この連載では、着眼点を一つずつ絞りますから、相か示す傾向が相手にとって、プラスに働いているか? マイナスか? は、ひとまず置きます。
相の特徴として記されている傾向は 『絶対』ではありません。
あくまでも、これから相手と関わって行く上での足がかり、参考レベルとして、ご活用いただければ幸いです。