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「わたしの風にめばえる」展のふりかえり

 今月、埼玉県川越市にあるart space ruriroさんで、高橋美樹さんと一緒に、「わたしの風にめばえる」展を行い、無事に終了しました!

 今回の展示は、もともと同じ現代アートを学ぶクラスに通っていたruriroさんからお声掛けいただき実現しました。美樹さんはruriroさんと繋がりがあり、ご一緒させて頂きました。

まずは、展示内の様子を写真でご紹介します。

                                                                                                                           photo:Ujin Matsuo
                                                                                                                               photo:Ujin Matsuo
                                                                                                                                   photo:Ujin Matsuo
                                                                                                                                    photo:Ujin Matsuo

 それでは、振り返っていきます。
当初、私がこの展示でやりたかったことは自然へ想いを馳せられるような展示にしたいなと考えていました。ですが、ruriroさんや美樹さんと打ち合わせを重ねていくうちに、また私自身の出来事から、作りたいものの方向性が変化していきました。

数ヶ月ほど前にショックな事が起き、これからどうやって作家活動していこうかと、とても悩み落ち込みました。とはいえ、まだ少し先の未来の話だったので、今後の自分はどうするかをゆっくり考えながら制作を進めていました。

不安を感じながら、外へスケッチに出かけ、雑草を見つめ描いていると、気づいた事がありました。

雑草は人間の側で生息しているため、人の営みの影響を受けるであろうと考えられる植物です。だけど雑草は、私たち人間の生活が大きく変わるような自然災害が起きてもコロナ禍になっても、雑草は雑草のまま堂々と生きていることに気づきました。この雑草の生き様から、私も私のままでいよう!とそう思えたのです。そして、一つ一つの堂々と生きる雑草たちの姿を、今回の展示で発表しようと思いました。

今回の新作は5点。もともとボタニカルアートを学んでいたため、実寸で描くということにどこかこだわっていました。ですが、実寸で描くと絵は小さすぎて、私が見ている堂々と生きる雑草とは違いを感じるなと気づき、今回は1.4倍〜2倍ほどに大きくして描きました。そうして出来上がった絵は、私が見ている雑草に近づいたように感じました。

新作
新作 「2023.01.16(ナズナ)」サイズ:454×329mm 、素材:透明水彩絵具

もう一つ、雑草から気づかせてもらったことがあります。一枚の絵の中に、一つの雑草を描くスタイルは、前から行っています。だから、観に来られた方が、まだこの描き方してるの?と感じられたらイヤだな・・・と(前回の投稿と似たような)不安がまた出てきてしまいました。だけど、まだ言われてもいない事を悩んでも仕方ないし、どう観られようが私は私の作りたいものを作り発表する!と、考える事ができ、雑草から教わったように思います。

そして、今回は作品の設置の仕方に新しいことを試みました。
新作と併せて、これまでの作品も展示したのですが、すでに額装されているものが多く、壁面だけに展示していくだけでは面白くないなと感じていました。
ruriroさんには、白色の四角い棚がいくつかあり、それを展示台として使用し、その上に額を寝かせて展示を行いました。額を寝かせるのは初めてでしたが、鑑賞者の方から”普段、雑草は上から見るものなので、自然を観ているようでいい”、といった意見を頂き、評判が良かったです。また展示台も、会場内にランダムに置いたことで、空間全体に動きが出てよかったなと感じています。

期間中にインディペンデント・キュレーターの小澤慶介さんのトークイベントも開催されました。小澤さんは、私にとって恩師です。だから、自分が参加してる展示期間中にそんな方のトークイベントが開催されるなんて!すごく光栄でした。トークも面白く、個人的にはドクメンタ15の話が聞けてよかったです!

展示では、3年ぶりに関東の友達みんなに会え、楽しい時間を過ごすことができました。お越しくださった皆様、ありがとうございました!そして、気に掛けてくださった皆様もありがとうございました!

そして、ruriroさん、美樹さん、大変お世話になりありがとうございました!お二人と話していると、そんな風に考えるんだ!とか新しい発見もあったりして、ご一緒できて、とても楽しかったですし嬉しかったです!また川越に遊びにいきますね!笑
記録撮影をしてくださったUjinさんも、素敵な写真を有難うございました!

--それでは、この投稿も最後までお読みいただき有難うございます🤗
これからも制作を頑張ります!

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「わたしの風にめばえる」展
期間:2023年3月5日(日)、13日(月)〜19日(日)
会場:art space ruriro(HP:https://ruriro.com
作家:高橋美樹、カトウマキ

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