「なんで勉強しなきゃいけないの?」に対する最適解
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
この質問。
将来、子どもから言われたら
なんて返答すれば良いのか?
あるいは、
先日、子どもから言われて、
返答に困りました。
返答しても、子どもは
イマイチ納得してませんでした。
こんな感じで、
私も親御さんから
相談をお受けすることがあります。
よくメディアなどでも
取り上げられる話題ですので、
子育てをされている親御さんとしては
返答の仕方を悩んでいる方も
いらっしゃると思います。
この質問に対する返答なのですが、
結論から言うと、
・子どもの状況によって返答が変わる
・そんなに心配することではない
というのが私の意見です。
もし、まだ自分のお子さまから
聞かれたことがない親御さんであれば、
なぜ子どもが、
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
という質問をしてくるのか?
この状況を考えてみましょう。
これって、
「私と仕事、どっちが大事なの?」
この質問と状況が似てます。
これもメディアが面白おかしく
取り上げるような話題ですよね。
以前、女性のお笑い芸人の方が、
この返答の正解を教えてくれました。
それは、
「ごめんね、そんな質問させちゃって」
が、正解なんだそうです。(その方、いわく)
私はこれを見た時、
素直に「おー」と感心しました。
「私と仕事、どっちが大事なの?」と
女性がパートナーに質問するという状況は、
要は、仕事ばっかりして女性との時間が
少なくなっているということですよね。
ということは、
そもそもこの状況に問題があると。
この状況になっていなければ、
このような質問はされないと。
質問に対して、
「大事なのは君だよ。」「仕事だよ。」
のどちらが正解なのか?ではなく、
それまでの状況を問題視するということ。
「なんで勉強しなきゃいけないの?」
も同じで、
そのような質問をされる状況を考える。
この質問は、
「勉強が上手くいっていない」
という状況が多いと思います。
勉強が上手くいっている子は、
特に疑問にも思わないですし、
思ったとしてもわざわざ親に聞かないですし、
聞いたとしても、
そこまで悩んでいるわけではないので、
納得のいく返答でなくても良いわけです。
なので、まだ子どもから
この質問をされていない親御さんは、
この質問をされる状況にならないように
勉強を頑張りましょう。
ということになります。
すでにこの質問をされた親御さんの場合は、
「勉強が上手くいっていない」ということを
きちんと理解してあげることから始めます。
「なぜ勉強をしなければいけないのか?」
に対する最適な返答を考えるのではなく、
「勉強のどこでつまずているのだろうか?」
「勉強以外でも何か悩みがあるのかな?」
というところを考えます。
勉強をする理由というのは、
人それぞれであり、状況によって違います。
それを、まだ経験が浅い子どもが
完全に納得するなんてことは、
ほぼありえません。
私たち大人が、
「なんで生きてるんだろう?」
「なんで仕事してるんだろう?」
と、明確な答えを出せていなくても
生きてますし、仕事してます。
これと同じ。
別に納得しなくても勉強はできますし、
成績を上げることはできます。
なのでこの質問は、
最適な返答を用意することが
大事なわけではなく、
・その質問が生まれにくい状況にしてあげる。
・その状況を解決してあげる。
ということかなと。
返答自体については、
そこまで心配しなくても良いと思います。