主従関係ではなく対等関係
「勉強をやらずに
好きなことばかりやっている」
私がよくお受けする子育て相談は、
この内容がとにかく多いです。
もちろんお子さまの年齢や
ここまでの家庭環境などによって
対処法が違うのですが。
どんな状況でも気をつけなければ
いけないことは、
「親子対等関係を示す」ということ。
多くの親御さんが
やってしまいがちなのが、
「○○(好きなこと)ばっか
やってないで勉強しなさい!」
という対応。
気持ちはとてもわかるのですが、
これって子どもからしたら
「不平等」なんですよね。
「僕(私)だけが嫌なことをやって
なんで親は好きなことやってるの?」
という感じ。
昔で言えば、
「親もニュースなどのテレビ見てるのに、
なんで僕はテレビを見ないで
勉強しなきゃいけないの?」
今で言えば、
「親はスマホ見てるのに、
なんで私は動画を見ないで
勉強しなきゃいけないの?」
というパターン。
もちろん親御さん(大人)だって、
いろいろな事情があり、
嫌なこともいっぱい
やっているんですが、
子どもはそんなことも知らず、
不平等感を感じてます。
なので、できるだけ
「親子の対等関係」を
子どもにも示してあげると
子どもは自然と納得すると思います。
要は、
「あなた(子ども)の意見をきちんと聞くから、
私(親)の意見も聞いて」
という関係性です。
子どもは「好きなことをしたい」
という意見。
親は「勉強してほしい」
という意見。
「○○(好きなこと)ばっか
やってないで勉強しなさい!」
というのは、
子どもの意見を否定して、
親(自分)の意見を通そうとする関係性。
さすがにこれは不平等ですね。
私たち大人が社会で、
自分の意見を主張したり、
良い着地点を探そうとする時は、
相手の意見をまず聞いたり、
認めたり、
時にはこちらの意見を譲歩したりして、
コントロールしていると思います。
それは、対等関係のもとに
議論しているからですよね。
逆に、それをしてくれない上司とは、
良い信頼関係を築きにくいです。
子どもと言えど、一人の人間ですし、
親子と言えど、主従関係というわけでは
ないと思います。
子どもは、一人の人間で、
ちょっと経験値が足りないだけです。
親の思い通りにいかないのが
当たり前なわけで。
子どもに動いてほしいのであれば、
まずは親が動く。
子どもの意見を認め、尊重する。
難しいかもしれませんが、
これはポーズでも良いんですよね。
できるだけ子どもの見てないところで
スマホを見たりテレビを見たり
すれば良いだけで。
子どもに勉強させるために、
親御さん自身が自分の好きなことを
完全にシャットアウトしたりする
必要はないと思います。
「対等に接してくれている」と
子どもが思えば、
子どもも親の言うことを納得し、
行動してくれるようになると思います。