#11 台湾南部の大都市・高雄へ
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台南楽しすぎるし、全然楽しみ尽くした気もしないけど、せっかく環島するなら他の都市にも立ち寄りたい。
ということで、台南の次は、台北に次ぐ大都市とも言われる高雄へ行くことに。
高雄へ行くには高速鉄道もあるけれど、台湾鉄道の方が安いうえに移動も楽なので圧倒的におすすめ。
嘉義に行く時に乗ったことあるしと余裕ぶっこいていたけれど、これがのちに仇となる。
台南ー高雄は距離も近く、本数もある程度あったため、特に時刻表を調べず次に来た電車に乗ろうと駅に着くと、ちょうどいいタイミングで特急列車がやってきた。
ギリギリだったので、全力ダッシュで飛び乗り、まじラッキー!と浮かれていたのも束の間。
特急は特急でも、有料特急のプユマ号だった。オワタ。
ちょっとね、ここらへんはかなり罠なんだけど(調べれば済む話)、とにかく、あらかじめ予約チケットを買わないと乗れない電車だったのだ。
車掌さんに「いや、ダメでしょチケットないのに乗るの。ワロタ。」みたいにね、優しく厳しく注意され。
予約なしの乗車は、通常の乗車賃に加えてペナルティとして50%上乗せで支払わなければならない。しかも現金のみ。
持ち合わせなかったらどうなんのよ怖すぎ。
てか50%って!やばない!?
有料特急な時点で運賃高いのに、その50%上乗せ?え、払える!?
結果的に不幸中の幸いすぎて、高雄まで一駅しか乗らないこともあって、ペナルティは約250円だった。
いや、待ってやっっっす!!!!
ちょっと日本の感覚から信じられないくらい交通費安すぎる。
助かったけど。よきお勉強代になりました。
てなわけで特急で高雄に到着。
宿までは電車で一駅だったけど、初上陸だし歩いて行くことに。
最初の印象は、びっくりするくらい道が広い。大きいとこだと8車線のところも。
台北にもそれくらい大きな道はあるだろうけど、車線って知ってる?ってくらい車とバイクが入り乱れてギュウギュウだから今まで意識したことなかった。
高雄は台北より交通量が穏やかなので、道の広さが余計際立つ。歩道も広い。
そして、台北や台南に比べると、屋根がついているところが少ない気がした。
気候的には暑いし雨も降るだろうに、ここらへんはどういう理由なんだろう?
一旦宿について休憩してから、お昼ご飯ついでに近所の散策へ。
ちなみにめずらしく行きたいお店は決まっていた。
行ったのは、丹丹漢堡という高雄発祥のハンバーガーチェーン店。
台湾南部のみでしか展開していないので、台北では食べられない(はず)。
私がここに来たかったのは、南部ならではのご当地感もあるけれど、右下のコーンスープが飲みたかったから!
実は台湾のマクドナルドなどのファストフード店には、飲み物?サイドメニュー?としてコーンスープがあるらしい。
セットにコーンスープがつくのは台湾人にとっては定番なメニューなのだとか。
(ちなみに丹丹漢堡には麺線のセットもある。)
やっぱり台湾とスープには深い関係があるよね。
今回頼んだのは、期間限定フレーバーっぽいチキンバーガー、アイスティー、コーンスープのセット。
思ったよりスープも飲み物もビッグサイズ。
バーガーは外はカリカリ、中ふっくらのチキンがレモン風味のソースとマッチしてとても美味しかった。バンズもフワフワ。
そしてお楽しみのコーンスープ。これが最高だった。
私は常々、ファストフードには温かいスープがほしいと思っていたが、最初からセットとしてあるなんて…
しかも、このコーンスープ、しっかりコーン。粒もたくさん入っていて美味しさも食べ応えも十分。すごい。
これで400円か…これなら通うわ。
お腹も心も大満足でお店を後にし、また散歩。
高雄は、本当に道が綺麗に舗装されている場所が多い。めちゃくちゃ歩きやすい。
あちこちに植物が旺盛に生えていて、ただぶらぶら歩いているだけでとても気持ちがいい。
ただ日傘や帽子などが無いと倒れる。日射しが暑い。
高雄に限らずだけど、この時期は旧正月の関係で、あちこちの店や家の前にお供えがされていたり、火がたかれたりしていた。
お盆みたいだね。
それから宿に戻り、少し仕事をして、夜は電車に乗って海の方へ。
駅を出てとりあえず海が見られないかとフラフラと歩いていたら、むちゃくちゃロマンティックな場所に出る。お、おしゃれ~!
お台場っぽい雰囲気で、カップルがとても多かった。
屋外に超白基調のメリーゴーランドまであって、あまりのメルヘンさに天国みすら感じた。
平日の割にかなりの人がいるのに、誰も乗っていなかったのも一抹の哀愁があっていい。
建物の壁はほとんどガラス張り状態で、1階はほとんど飲食店。
テラス席があるお店もあって、海を眺めながらの食事は気持ちいいだろうなあ~。
中に入ってみると、1階の海に面していない側にはお土産屋さんや軽食・ドリンクスタンドが並び、2階に上がると、ハンドメイドやブランドごとのブースなど、雑貨を中心としたお店が並んでいた。
雰囲気だけでいえば、赤レンガ倉庫っぽさもあるかな。
作業もできる電源付きのフリースペースっぽい場所もあり、PCをいじるビジネスマンやノートを広げる学生、おしゃべりする女性など、思い思いに過ごしていた。
どうやら宿泊施設まであるらしく、かなり面白い施設だった。
それからまた街中に向かって、夜散歩。
夜でもまだまだ暑い。
冷たいものが欲しくなっていたら、珍しく夜もやっている果物&かき氷屋さんを発見。
ここはマンゴーをチョイス。
冷たくて甘くておいしい。ものすごくリフレッシュできた。
高雄には、架線がない路面電車が走っている。
線路や駅舎が緑に覆われたデザインで、景観や環境に配慮した設計としても世界から注目されている、らしい。
実際に、走っているところをみたけど、めちゃくちゃ静かで、なめらかに走っていてかっこよかった!
さて、いよいよお腹が空いたので、宿のすぐ近くにあった夜市へ。
平日ということもあるだろうけど、人が少なくて歩きやすいし買いやすいし最高だ。
高雄は、海沿いの街ということもあり、台北と比べるとかなり海産系の屋台が多い印象。
お魚というより、エビ、タコが目立ったかなあ。
実際に水槽からピックアップして調理するお店も多い。
海鮮好きは楽しいと思う!
ただ観光夜市ということもあり、値段的にめちゃくちゃお得という感じではないかな。
私は、ちょっと歩きすぎて何が食べたいのがよくわからなくなっていたので、大好きな台湾ソーセージを。
これ、画像の左にある白いもち米の生地にホットドッグのように挟んでたべるんだけど、かなりヘビーなので私はソーセージのみをテイクアウト。
最初食べた時、甘みのある独特の味にかなり戸惑ったんだけど、これがクセになってね。
ニンニクを添えて食べると美味しさがさらに爆発する。
夜は、夜景を眺めながら、台湾ビールとソーセージ。最高。
少し涼しくなった夜風が気持ちよかった。