好きは、ヤケドもいとわない。
今日いつものように買い物に行ったら、何年ぶりかにシマチョウが売っていた。
3パックだけ。
久しぶりに出会えたうえに、特に最近もつ鍋が食べたいとうわ言のように繰り返していたから、予定にはないけれど1パック買おうかと吟味していたら、夫が「せっかく見つけたんだし2パック買ったら?冷凍しておけないの?」と言ったので「そこまで言うなら…(言っていない)」と結局2パック買った。
これが念願のシマチョウじゃなければ、(そんな簡単に買ったらとか冷凍したらとか言うけど、下処理したり詰め替えたり化石にしないように管理するのは誰ぞね)と一瞬毒づきたくなるものだが、好物となると話は別。
非常に素直に助言を受け入れるのである。
んまっ、好きな食材をえこひいきできるのは、家庭における料理番の特権だからね。
帰宅後、早いうちに下処理しておくかと思い立ってから気づく。
(ああ、そうだ私ヤケドしてるんだった)
今朝、やたら右手の人差し指の付け根がヒリヒリするなと思っていたら、みるみるうちに大きな水ぶくれができた。
夫に「ねえ!これ何?なんか痛いんだけど!」と見せると、さらりと一言「ヤケドでしょう」と。
あぇ、ヤケド…?
言われてみればたしかにこの症状はヤケドだ。
でも水ぶくれができるなんてよっぽどのことでしょう?
私、全然記憶にないんだけど!!!
年を重ねるごとに、いつどこでこさえたかわからないアザができることは増えてきたけど、いや、いよいよ原因がわからないヤケドを負うようになったのか私は…!!!怖いだろ!!
そんな衝撃を受けながらも、ネットで応急処置を調べてかなり大袈裟にガーゼを当てていたのだ。
とてもじゃないけど、この手は脂っこいシマチョウを揉んだり茹でたりという下処理には向かない。
でも、好きの情熱はものすごい。
結局、調理用手袋を装着し、負傷した右手をかばいながらなんならいつもよりせっせと下処理を済ましていく。
出来上がったもつ鍋は美味しかった。
気持ちが逸りすぎて、もつは若干もう少し煮て柔らかくしてもいいような気もしたけど、大した問題ではない。
冷凍もしたから、また食べられる!嬉しい!
下処理して冷凍するのは初めてだから、食感や味に変化があるのかも楽しみだ。
ヤケドの水ぶくれはさらに腫れた。
破れないように、丁重に扱おう。
今日の献立
もつ鍋
(ニラ、白菜、豆腐、玉ねぎ、水菜、豆腐、〆に2人でうどん1玉)
買い物の都合により、もつ鍋の定番であろうもやし、キャベツ、ごぼうが入らない味噌もつ鍋。
白菜は干したものをいれたので甘味も濃く、旨味をギュンギュン吸って最高だった。
久しぶりのもつは、ブリンブリンのトロットロで涙が出そうだった。
今回初めて下茹でに重曹を使ってみたんだけど、あまりに久しぶりに処理したので違いは正直よくわからない。
ただ、マイナスポイントが見つからなかったので結構いいのかも。
長ねぎの青いところとか生姜とかを常備するのは難しいし、簡単なやり方としてはとてもよかった。