いま自分が立っている場所は本が教えてくれる
私は、お笑い芸人のカルテット・ぼる塾が好きなのだけど、noteで言えば、酒寄さんの書く言葉たちがとても好き。
言葉選びや表現方法が好きというのもあるし、それに加えて、酒寄さんをとりまくぼる塾の日常がとてもほっこりしていて癒される。
著書もすべて購入し、たまに読み直しては穏やかな気持ちにさせてもらっている。
中でも1番付き合いの長い相方である田辺さんとのやり取りは、くすりと笑えたり、意表をついてきたり、時には涙を誘ったり、喜怒哀楽を余すことなくギュッと詰め込んだようなエピソードがたくさんある。
今日は、「暮らしの手帖」に酒寄さんが寄稿したものを読むことができた。
相変わらず、愛に溢れていた。
内容は平和なものだけじゃないのに、最後はいつも細かい細かいラメを振りまいたかのように、チラチラ、キラキラという空気でやさしく締めくくられる。
ちなみに、いつぶりかわからないくらい久しぶりに「暮らしの手帖」を読んだけど、昔より内容が身近に感じられるような気がした。
きっと前に読んだであろう20代の頃より、”暮らし”の土台のようなものが少しずつ出来てきたからなのか。
思うままに拠点を変えながら生きていた頃は、”暮らし”を考えることなんてなかったな。
ファッション誌や旅行誌を読むほうがもっともっとフィットしていた。
それも”暮らし”ではあるのだけど、当時の私にとって、それは”人生”とか”目標”とかもっと漠然としたものだった。
それが、結婚し、職を変え、同じ場所で定住することになって、私にとっての”暮らし”と向き合うきっかけが生まれたのだろう。
今はそういうフェーズにいるのだな、という気付きがあった。
そしてそれが今はとても楽しい。
暮らしのスタイルや道具について考えることが、また私の新しい扉を開いている感覚。
そして、こんなふうに思いがけない発見があるもんだから、読書はやめられない。たまらない。