人の悩みはほぼ全て〇〇に行き着く⁉︎
「人間の悩みというのは、ほとんど全てが対人関係なんですよ。」
ボクがカウンセリングを受けてきた中でも、かなりショッキングだったものの一つが、カウンセラーさんの口から出たこの言葉である。
ボクの反応といえば、
「へ?」
だった。
何故なら、その時のボクの悩みが、自信が持てずに動き出せない、といった、自分の心に関する悩みだったからだ。
戸惑うボクに、カウンセラーさんはこう続ける。
「カトーさんが今、自信が持てずに動き出せないと悩んでいる気持ちが、何に起因しているか、考えてみて下さい。」
「原因となっているのは、親子関係におけるトラウマと、愛着障害なんです。」
「という事は、人間関係だと言えませんか?」
正に青天の霹靂、目から鱗である。
ボクは目を輝かせて、答える。
「確かにそうですね!」
そしてカウンセラーさんは畳み掛けるように言葉を繰り出す。
「会社の人間関係に悩む、家庭が上手くいかない、学校で上手くやれないなど、対人関係が目に見えるタイプの悩みはもちろんですが、
自信が持てない、生きづらい、死にたいなどの悩み、苦しみも、実は大元を辿れば
対人関係によるものがほとんどなんですよ。」
これは3〜4年程前の、カウンセリングでの一幕だったと記憶しているが、今でも時々思い出す。
人間は、悩みや苦しみの中に入り込んでしまうと、どれだけもがいても、どれだけ足掻いても、抜け出す事が難しい。
心の仕組みを知る事と、今自分の中で起こっている事実だけを冷静に、正確に把握できるようになる為のトレーニングが必要なのだ。
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