中間子の傾向と苦悩
親を独占できる期間を
有する長子、
問答無用で
可愛がられる末子、
では、
その間に挟まれた
中間子は
どのような傾向にあり、
どのような苦悩を
抱えやすいのかを
見ていこう。
上記にもある通り、
長子、末子共に、
別の形ではあるが、
親の注目を集めやすい
ポジションであるのに対し、
中間子は、
埋もれてしまいがちである。
長子は
親を独占できる期間があり、
末子は家族のアイドルになりやすい、
そこに挟まれた中間子は、
良きにつけ悪しきにつけ、
放っておかれやすくなってしまう。
中間子は、
3人以上子供がいないと
成立しないポジションであり、
その事で、
親が、
自分が関わらなくても
子供達だけで過ごしてくれる
という思いを持ちやすい。
それにより
子供に関与する時間を、
減らしがちである事も、
中間子が親と関わる時間を
持ちにくくする
原因の一つになり得る。
これには、
メリットもデメリットもある。
まずメリットだが、
親の目が届きにくい中間子は、
親の思考や価値基準に
左右されにくく、
染められにくい。
その為、
個性が強くなりやすく、
我が道を行く、
マイペースな人間に
育つ可能性が高くなる。
その能力が、
存分に発揮できるものを
見つける事ができれば、
大きな事を成し遂げる人間に
育つかもしれない。
では、
デメリットとしては
どんなものがあるのか?
上記の強い個性は、
悪い方向に進んでしまうかも
しれないという、
諸刃の剣であるという事が一点。
そしてもう一つは、
親からの注目が薄い為、
恒常的な寂しさを
抱える可能性があり、
下手をすると、
愛着に傷を抱えたまま育ち、
後々精神疾患に苦しめられる
という事も起こり得る事。
中間子が健やかに育つ為には、
長子、末子の回にも書いたが、
子供をひとくくりにしない事が重要だ。
中間子とカテゴライズする事なく、
その子自体に目を向ける事こそ、
彼らの自己肯定感を高め、
自らの能力を
遺憾無く発揮できる人間に
育つ為に必要な事であると、
ボクは考えている。
今日はこの辺で。
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