心のコップ

花粉症などのアレルギーを
持っている人は、
医者から
アレルギーが発症する
メカニズムを聞かされた
事があると思う。


アレルギー発症の
メカニズムを考える時、
しばしば例えられるのが
コップだ。


人は、
1人一つ、
コップを持っていて、
アレルギー源が溜まっていき、
それが一杯になった時、
何らかの症状を
発するという。



このアレルギーとコップの話は、
実は、心にも置き換える事ができる。



うつ病を解説した本などにも、
よく登場してくるので、
ご存知の方もいるかもしれない。



人は
1人一つ、
心にコップを持っている。


そこに苦しみが溜まり、
一杯になった時、
心が何らかの病症を発する
と言われている。



義務感や、
社会常識に照らし、
この場所に居続けなければならないとか、
これをやり続けなければならないとか、

自分が嫌な事から 
逃げない為の理由は
いくらでも作れる。


しかし、
そんな理由で、
自分を傷つけ続ける
必要はない。


今すぐに
逃げてしまえばいい。


嫌な事から逃げる事は、
恥ずかしい事でも何でもない。

むしろ、自分を守る為、
大切にする為に
必要な行為なのである。



心のコップに
苦しみが溜まってきているという
実感のある人は、
背負っている荷物を、
一旦全て下ろしてみよう。


心か壊れる前に
リセットできるのなら、
それに越した事はない。


そこからやり直せばいい。



ただ、
問題なのは、
心に蓋をしてしまっている人の場合だ。


このパターンの人は、
自分の心のコップに
苦しみが溜まってきている事に
気づけない。


コップから苦しみが溢れ出し、
心がぶっ壊れた時、
初めて自分が苦しんでいた事を知るのだ。



しかし、
心が完全に壊れてしまってから、
立ち直るには、
かなりの労力と時間を要する。



日頃からバランスよく食べ、
適度に運動すると
病気になりにくいのと一緒で、
心も、
日頃から気にかけ、
メンテナンスする事で
壊れるのを未然に防ぐ事ができる。



自分がストレスを感じやすいだとか、
生きづらさを感じているなどの
自覚のある人は、
定期的に心の状態に
目を向けてあげよう。

特に忙しくて
余裕がない時は注意が必要だ。



今日はこの辺で。


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