
LIVE PERFORMANCE
自分は画家で、1993年に東京の美大を卒業してから、地元の名古屋に戻り、K.Art Studioというギャラリーを四半世紀運営してきた。また、名古屋を中心に作家活動を展開してきたのだが、そのなかで、何度かLIVEで絵を描く機会を頂いた。
自分は、人前で話をするのは得意な方ではないが、LIVE で絵を描くことは、それほど緊張しないでパフォーマンスすることができる。
プロのミュージシャンなどでも、演奏や歌はすごいのだがMCは不得意というアーティストもいる。
また、ライブペイントの醍醐味は、出来上がった作品を鑑賞するというより、作家がリアルタイムに筆を動かすのを観るところにあるのではと思う。
自分がやってきたLIVE PERFORMANCEで、思い出深いのが、京都のアブストラクトダンスユニット「Nous」の二人と僕と合わせて三人でやった「差異と反復の空」というパフォーマンスがまず思い浮かぶ。Nousのnouscou氏とは、SNSで知りあい、nouscou氏が、サウンドアートも手掛けているということで、自分のサウンドアートを京都に送ったりして親交を深めた。2014年にNousの名古屋公演があるということで、せっかくだから一緒に何かしよう!ということで、K.Art Studioのギャラリーで、nouscou氏のサウンドアート、nousrion氏のボディーパフォーマンス、加藤Kのライブドローイングという形で、コラボパフォーマンスが実現した。
当時のパフォーマンスの様子はこちら。
撮影・編集 丸山達也
つづいて、印象に残っているのが、名古屋市丸の内にある、ギャラリーホワイトキューブで2015年に行われた、LIVE PAINTである。当時、ホワイトキューブギャラリーにて開催された自分の個展に合わせて、ギャラリーの好意で、壁面に直描きしてもいいということで、一日30分間で、二日間行われ、合わせて1時間のパフォーマンスとなった。自分のサウンドアートもBGMにしてパフォーマンスは行われた。
次に、2019年に、愛知県一宮市にあるオルタナティブスペース「のこぎり二」で開催された個展「Factory Underground 」にて、前衛ジャズドラマー羽野昌二氏とセッションしたライブペイントが印象深い。

羽野氏は、独特のアブストラクトドラミングを手掛けるドラマーで、ライブペイントとの相性はとてもよかったのではと思っている。
こうして、自分は様々な表現者とのご縁にも恵まれ、何度かライブパフォーマンスを行う機会を頂いた。
これからも、いい出会いがあば、是非ライブパフォーマンスを行いたいと思っている。