最近の稽古場
公演情報解禁から2週間。
この間、完成した台本を使って
「ここ読みたい人ー!」「はーい!」
その時々で役者を当てて読んでいく作業を繰り返していました。
こうして段々、誰がどこを読むか決めていきます。
原爆と関わる、様々な立場の人々が書き残した手記や詩。
地の文はお客様とその人々をつなぐ案内人の役割。
どちらも気をつけることの一つは
「寄り添うこと」。
被爆者の方の痛みを、本当の意味で理解することは誰にもできません。
ただ、寄り添うことはできるはず。
私達は、精一杯心を動かして「読み」で被爆者の方の痛みに寄り添おうとしています。
そのために、日々一音一音を音楽のように聞き分け、調整しています。
これが難しい。全然そんなつもりはなくても「その音は寄り添ってるように聞こえない」「心が動いてない」
日本語なのに全然操れない。
綺麗に読むのは当たり前。どうやって聴く人に届けるのか?
いよいよ今週は読む箇所も決定。
本番までもがいていきます。