異業種転職:広告代理店という仕事
転職してから半年が過ぎたので、学んだことを大まかにまとめてみた。
①広告って、金がかかる。
ちまちま売上を積み重ねてく小規模の小売業界から転職してきた私にとって、
広告費用の規模の大きさには目ん玉飛び出るくらい驚いた。
広告ってこんなにお金かかるんですか…?
私はメインがWeb広告の担当で、安価なイメージがあったけど、
Webでも日々の積み重ねでけっこうなお金を費やすことになる。
Web広告のいいところは、成果が測れるところと、課金設定に応じてコストが計上されるところだが(例えばクリックされて初めて金額が発生するとか)、
基本的に入札方式になるので、お金を多く払った企業が多く広告を掲載できる、という競争が発生する。
競争に負けて広告の配信量が少なくなってしまうと成果が測れないので、「もっと金額あげましょうか」となるわけです。
業界によってお金の感覚がこんなにも変わるのか―というところと、
これだけお金が流れ込んでいる広告プラットフォームの会社(GoogleとかMetaとか)は
どんだけ金儲けしているんだ?というのが目から鱗でした。。。
②業務の幅がひろい
いわゆる広告を作る仕事だけではなく、ブランディング施策、競合分析、Webページの制作、売上アップの施策など、
クライアントの目標を達成するために様々な方面で提案を行い、ビジネスにつなげているのが面白い。
例えばクライアントが商品の売上を上げたいなら、
広告をうちまくるだけではなく、
ブランドを強化したり、Webページを改善したり、商品ページを見たが購入しなかったユーザーにEmailを送信してフォローする施策を提案したり、
といった「広告」にとらわれずに提案することも重要になる。
これらは全て「マーケティング」なんだなと。
「広告」代理店といってしまうとCM制作とか広告ポスターなんかを作っているだけというイメージを持ってしまうが、
マーケティングコンサル会社といった方がしっくりくる気がする。英語ではMarketing Agencyと言うしね。
③経営スキルに直結する業務
広告はお金がかかり、かつ効果が見えにくい施策もあるからこそ、
損益を見ることが重要になる。
広告という投資のリターンはいくらか?それは想定通りか?
世の中の流行や最新の技術も取り入れてトライアンドエラーで進めていく必要もあるから、
もし見合った成果が出ていなかったら分析して、別の施策を試していく。
経営者として損益をしっかり見て会社のブランドをかじ取りすることは重要だし、
最終的な目標は会社の売上利益アップだから、
そのために積極的にマーケティング施策を考えて試していくことは、
経営スキルとしてとても重要だと思う。
クライアントがそういう視点を持っているとは限らないけれど(デザイナー職人のような人もいるから)、
自分はそういう視点を忘れずに、クライアントの会社のかじ取りをする気持ちで業務をしていきたいと思う。