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幻夢の話

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著者が睡眠中に見た、ぼんやりした夢の話。平たく言えば夢日記。フィクションである。
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#恋愛小説

知らない男の夢

どうやらツアーでドイツに来たらしい。異国人の男と女はベッドの上で休憩しているが、小さい蛆虫のような物が女の洋服の上を這う。女は気持ち悪くなり殺虫剤を取り出してベッドの隅から隅までくまなく散布し、ベランダに出てその男と砂煙で曇り1km先が見えない街中を眺めた。

白昼夢

「会いたい」或る男にたまにメールを送る女ではあるが、男は仕事に忙殺され「時間があれば会おう」という返事が遅れて来るだけだ。友達という建前だが、女が抱える刹那的な悲しさを埋めるため時間を見て男に会う。だが未だに男から「会いたい」というメールは受け取ったことはなくて笑える。