絶望なんてしててあたりまえ
タイトルは、ハイロウズの「一人で大人、一人で子供」という曲の歌詞だ。
わたしはこれを何十年前どこかのCDショップで流れていて衝撃を受けた。そのころのわたしはしょっちゅう絶望していた。どうにかポジティブになろうと心理学の本を読んだりと努力していた。自分はおかしいと思っていたのだ。それがなんと「絶望なんてしててあたりまえ」だというのだ。ついでにうんざりなんてしててあたりまえとも歌っている。わたしが悩んでいたことは悩むようなことではなく、当たり前のことだとハイロウズは歌っている。
道が二つあるから人は悩む、絶望のない生き方があると思っていた私は、そうなれない自分に苛立ち変えなくてはと焦燥感に駆られていた。それがCDショップで稲妻にうたれたような、というありきたりな状態に私はなった。
数十年経った今も覚えているし、たまに聞きたくなる。絶望から逃れようともがいている人にはぜきおすすめしたい。そのあと「毛虫」という曲を聞けば悩んでいたことが馬鹿らしくなって、完璧だ。
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