100話で心折れるスタートアップ
本について
読んだ本
スタートアップがうまれ、クローズしていくまでの過程を、4コマ漫画・100話にまとめられた本です。とても気軽に読める本です。
読もうと思った理由
以前、こちらに投稿した通りで、サイバーエージェント社長の著書を読みました。
ご存知の通り、こちらの本は最終的にうまくいったケースの過程を書いてるわけですが、多くが日の目も見ずに、ほとんど認知されずにクローズするスタートアップばかりなはずです。その過程を書いてくれたのが本書です。
感想
アンチパターンの数々をコンテンツとして残したことに意味がある
本書の最後に「特別寄稿」として著者とは別の起業家のコメントがあり、そのコメントでも書かれていますが、一つ一つのアクションがどうにも短絡的で、素人目にみても「そりゃうまくいかない」と感じるアクションが多いです。
著者自身もそれは認識したうえで、「つっこみどころが満載」という前提を踏まえて本書を書かれたと思います。それって、とても大きな勇気がいると思うんです。自分でもわかっているし、突っ込まれるのもわかるのに本を書いた(=矢面にたった)わけです。
今後起業したり、企業まではいかなくても社内で事業をおこしたりするとき、アンチパターンの一例として事前に学び、自分は同じ轍を踏まないで済むわけです。
点と点を無理やり線につなげて、自分の土俵を創る
特別寄稿にあった以下コメントが印象的です。
事業が大きくなるかは市場・タイミングが重要だが、誰も測れない
それぞれの出来事を無理やり線に繋げて、自分の土俵を創る
これは起業家にかぎらず、会社員でも同じような気がします。会社員も会社・会社の事業・組織内の構成がどうなるかなんて、経営層とよほど近くないと見えないと思います。また、顧客間での出来事もイレギュラーの方が多いです。
そんななかで、それぞれの出来事を「どう線に繋げるのか」「どう意味を見出すのか」というのはVUCAの時代である今、とても重要なスキルではないかと思いました。
まとめ
起業家の気持ちを知りたくて読んでみましたが、起業家でなくても活かせる考え方に出会えていい意味で予想外でした。
一度、過去のできごとを棚卸しながら無理やり線を生み出して、自分の土俵を見出してみようと思います。