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刀鑑賞をするのに良さそうな場所

刀購入後の楽しみの一つとして、同じ趣味を持つ者同士で集まって鑑賞会を行う方もいるかもしれません。
自宅が広ければ家に招いたり、招かれたりして行えば良いかと思いますが、それがなかなか出来ない人もいると思います。
そのような場合は「場所を借りる」という方法があるので、今回は刀鑑賞をするのに適した場所を2つ紹介します。

※注意
刀鑑賞する場合はその主旨を必ず場所の貸主に事前に伝えましょう。
今回紹介する場所は「刀鑑賞に良さそうな場所」であり、「刀鑑賞が出来る場所」ではありません。その為、事前の利用申請の際にNGとなる可能性もあると思っています。
「日本刀の鑑賞会」というのは世間的にもあまり知られておりません。
愛刀家からすれば刀身を抜いて姿、刃文、地鉄を鑑賞、勉強するまじめな会なわけで、やましい危険性のある会ではないのは常識ではありますが、世間一般的には日本刀を持ち寄る、という部分で事件性のリスクを想定し使用が許可されない場合もあります。

①茶室

1つ目は茶室です。
「茶室 レンタル」などで検索すると沢山出て来るのですが、非常に趣がある空間で刀鑑賞を楽しむことが出来ます。

以下の浜離宮恩賜庭園にある芳梅亭などは、建物そのものを半日(3時間)もしくは1日(7時間)借りる事が出来、3600~7200円と非常に安価に借りれます。2名で行っても1人当たり1800円~3600円です。
ここは破格の安さです。
私も以前こちらで行われた鑑賞会に参加させて頂いた事がありますが、とても雰囲気の良い場所で正座していると身も引き締まるような思いだった事を記憶しています。

(画像出典:東京都公園協会 芳梅亭

利用時間
午前の部(9時~12時、3時間)
午後の部(13時~16時、3時間)
終日(9時~16時、7時間)

利用人数
定員25名

使用料
午前の部:3,600円
午後の部:3,600円
終日:7,200円

上記以外にもこのような雰囲気の良い場所は沢山ありますので是非探されてみてはいかがでしょうか。
県や都の公共施設だと安いので、そうした場所を使用するのが良いかと思います。
例えば茶室ではなく、和室などで探すのもアリです。
以下などは1時間530円~950円で借りられるようです。

(画像出典:神奈川近代文学館


②会議室

こちらも「会議室 レンタル」で検索すると沢山ヒットします。
私も過去に鑑賞会などを行った事がありますが、支部の鑑賞会でも会議室を借りて行っている所もあります。
茶室などに比べると風情も何もないですが、しいて言えばアクセスの良さが挙げられるでしょうか。
後はテーブルや椅子といった備品が揃っているので、それらを並び替えれば比較的簡単に鑑賞スペースを作る事も出来ます。
鑑賞は立って行う事になると思います。
値段はピンキリで、都内で先の茶室と同程度の広さを求めると、半日でも1万円もしくはそれ以上掛かってしまうのでコストは高めです。
しかし県や都の公共施設を使うと安く抑えられるはずです。


③鑑賞会で必要な道具

場所が決まったらあとは当日の用意です。
刀だけ持っていても後悔するので以下は用意しておくと良いです。

・刀の下に敷く布
・刀枕
・クリップライト
・袱紗(ネル)
・お手入れセット
・カシミヤティッシュ
(場所によってはクリップライト設置用に三脚や延長コードがあると良いです。鑑賞の質を上げるのであれば黒地の布などを壁などに設置する事で刀鑑賞がしやすくなります。ただこれは準備も大変なのでこだわる人向けです)


④終わりに

最初は準備など慣れない事が多いと手間取ったりする事もあるかもしれませんが、仲良くなった者同士、信頼できる者同士での刀鑑賞会はとても面白く新しい学びや発見も沢山あります。
1人で楽しむのも勿論良さが沢山ありますが、フィーリングの合う者同士で刀について語り合う事で更に刀趣味が楽しくなると思います。
1人では買える刀にも限りがありますしね。

因みに初めて会う場合は1人では会わない、事前に変な人ではないかなど良く確認するなど、自衛には特に気を付けましょう。
窃盗や傷害など犯罪目的の人がいないとも限りません。
本当に不安であれば警備員を雇うという方法もあります^^;(←恐らく誰もやっていないでしょうが)
冒頭にも書きましたが、施設を借りる際は刀の鑑賞をする旨を伝えておくようにしましょう。

今回も読んで下さりありがとうございました!
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それでは皆様良き御刀ライフを~!

↓この記事を書いてる人(刀箱師 中村圭佑)

「刀とくらす。」をコンセプトに刀を飾る展示ケースを製作販売してます。



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