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古正阿弥鐔③ 四季草木図 醍醐寺三宝院における秀吉の趣向共通性
耳にはめ込まれた「十二菊紋」を世界遺産に指定されている醍醐寺三宝院の唐門に発見したのでメモ。
醍醐寺三宝院に描かれた襖絵などの特徴や、三宝院の庭園に広がる景色が鐔に描かれている四季の構成(図柄)と何となく似ているような気がするのです。
鐔の時代感から見ても桃山時代の正阿弥一派による作と思われ、格調高く丁寧に作り込まれていることから秀吉との関係をもしや、と疑ってみていたわけですが。。
あながち無きにしもあらず…だったりするのでしょうか。
(※尚、資料として何か残っているわけではないので全て個人の推測である事を先に書いておきます)
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①醍醐寺三宝院について
三宝院は永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。醍醐寺の本坊的な存在であり、歴代座主が居住する坊です。
現在の三宝院は、その建造物の大半が重文に指定されている。中でも庭園全体を見渡せる表書院は寝殿造りの様式を伝える桃山時代を代表する建造物であり、国宝に指定されています。
国の特別史跡・特別名勝となっている三宝院庭園は、慶長3年(1598)、豊臣秀吉が「醍醐の花見」に際して自ら基本設計をした庭であり、今も桃山時代の華やかな雰囲気を伝えています。(引用元:醍醐寺)
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(画像出典:京 伏見ぶろぐ処)
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(画像出典:京 伏見ぶろぐ処)
鐔にあしらわれた十二菊紋
鐔の耳側面に十二菊紋が合計12個あしらわれています。
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・境内から見える景色
勿論当時と全く同じ草木が生えているというわけではないとは思いますが、
境内から見える景色や生えている草木の趣向などは大きくは変わっていないと推測します。
ここから見える季節の移り変わりなどを鐔に表現していたのでしょうか。
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秋の紅葉
三宝院の庭園には紅葉が見られ、鐔には紅葉の象嵌が施されています。
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冬のすだれ桜
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