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人生初の刀も気になれど、人生最後の刀も気になる

初めて買った刀は何年経っても自分にとって思い出の詰まった特別な物になると思います。
初めて刀を手に入れた話はSNSでも度々見かけますが、新しい刀友が出来たような気持ちになりとても心が温まります。
因みに私の初めての刀購入記はこちら。

で、最近ふとした時に思うのが、人生最後の時にそばにある刀は一体何になるのかということ。
恐らく自分の性格上、そろそろ寿命かなと感じたら大切な刀を1~2振り位残して後は全て手放すと思います。
買い続けて部屋が蔵みたいになる人もいれば、常に数振りをキープする人もいる。
私は恐らく後者。
沢山買っても管理しきれないという思いがある為です。
なのでこれから病気などにならなければ、40~50年位かけてコツコツ買っては手放してを繰り返す気がします。


①今までの好みの変化

因みに最初は刃文がパッと目に入る新刀が好きでした。
その一年後には刃文や地景が複雑な相州伝が好きになり、更に一年経った今は落ち着いた匂い出来に映りの立つ備前伝に興味があります。
理想を言えば以下の様な作風の刀。

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(画像転載元:https://yuhindo.com/osafune-kagemitsu-tachi/)


自分でもはっきり理由が分かるわけではありませんが、この変化には恐らく自分なりの理由があります。
それが鑑賞時の「使い分け」です。

例えば自分自身のモチベーションが高い状態で更にモチベーションを上げたいと思うときは、新刀のように地と刃がはっきり分かれて見える明るくギラっとした作風の刀を見ると気分も上がります。
(新刀と言っても沢山あるのでこれに該当しない物も勿論ありますが)

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一方疲れている時はというと、刃の明るい新刀を見ると作風に力がありすぎてどうしても目に疲れが出てしまう。
そこで静寂を楽しむ意味でおとなしい作風の古刀に興味が出ました。
そこで2振り目は刃文もおとなしめの物にして、地景を楽しめる刀を選びました。

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②これからの好みの変化

一応これで手元には、気分が乗っている時とそうでない時に合わせて鑑賞出来る刀が揃ったわけですが、じゃあこれで終わりかというとたぶんそんな事はない…。
これ以降はきっとただ買いたいだけの後付け的な理由になっていくでしょう。

と言う事で次は更に細分化して、静寂の中に力強さを求めたい(もう言ってる事が苦しい)という事で備前長船の刀、もしくは青江が欲しいと考えています。
いうなれば動と静の中間に位置づく刀です。

で、これは完全な予想ですが、その次は粟田口や来、延寿のような綺麗な地鉄に直刃の刀に良さを見出す気がします。
そしてその次は新刀に戻るか、もしくは新々刀デビューになるか…

そう考えると1振り目を買う際に刀屋さんが言っていたように自身の好みがいわゆる刀剣コレクターのよくあるレールに沿ってシフトしているようでなんだか人間の欲深さというか不思議さを自分自身に感じていますorz
(ふぅ、あとこれを50年続けるのか…楽しいぜ)


③終わりに

このように考えると、終着地点の刀が何になるかはとても気になります。
これが1番最初に手に入れた刀であれば何とも美しい話ですが、果たして…。
1年程前に祖父の家に刀が8振程あるのを見ましたが、祖父の趣向の変化が見て取れる用でとても面白かったです。
祖父の趣向変化についてはまたいずれ記事に起こしたいと思います。

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それでは皆様良き御刀ライフを~!

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