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刀箱師の日本刀ブログ 中村圭佑
2025年2月14日 17:12
今日はバレンタインですね。バレンタインの定番といえば鐔。 大事な人に贈るなら鐔。 もし弾丸が飛んできたとき、刃物で切り付けられそうになったいざという時に、胸ポケットに忍ばせておくと大切な人を守ってくれるかもしれません。 チョコやクッキーではそんな時には役に立ちません。という事で今日は久々に目白にある刀剣店、飯田高遠堂さんにお邪魔させて頂きました。店内には刀装具や刀が店内一杯に並んで
2025年2月13日 15:40
遡る事10日程前。1つのクオリティの高そうな3000円程のミニ刀をamazonで発見し購入しました。到着は3月の予定だったのですが、予定よりも早く届いたので予定通りレビューしようと思います。結論から言えば3000円にしてはクオリティがとても高いです。①梱包状態ペンケースのような箱に入って届きます。中国製。②外装拵は鐔は金属、他は樹脂に塗装でしょうか。ただパーティングライン(分割面
2025年2月7日 00:20
笹丸の茎などに似た凹みが我が家の太刀にもあるのですが、こうした凹みは平安末期から鎌倉初期の太刀に時々見られ個人的にテンションが上がる見所でもあります。(なんて書くと意図的に付ける人が現れそうですが)これは何が影響して付くのでしょうか?①傾向まず大きな傾向としては、以下のように見受けられる気がします。②詳細あくまで私が今まで見てきたものの範囲の話ではあるが、このように茎に凹みが出た見てきた
2025年2月4日 00:08
最近の刀選びのことなどダラダラと。まず新刀が手元にないので心に刺さるような物があれば欲しいと頭では思いつつも、どうしても古刀へ目移りしてしまうのはもうここ4年位変わっていない。新刀で良いなと思う作はどこか古刀の雰囲気を感じさせるような古調な作に目が行ってしまう傾向があるのは自分自身の特徴として理解しているところではあるが、しかしそうした作を買うなら古刀を買えばいいのではないかという1つの疑念が
2025年2月2日 23:01
個人的に刀のミニチュアのおもちゃは昔から結構好きでして。見かけて気になったらちょっと買って見たりしています。今日も出かけた先で刀のガチャガチャを見つけたのでやってみました。さて話を戻しまして。良さそうなミニチュア刀のおもちゃはありそうで意外にありません。日常から本物の刀身や拵を見ているとどれもチープに見えてしまいます。それは流石にしょうがないと思いつつ。。。そのような中で満足でき
2025年1月28日 23:20
テレ朝「10万円でできるかな 日本大好きリピーター外国人SP! 爆買いランキングBEST5」にて昨年2024年大刀剣市の模様が放映されていました。1/27放送回では、主に外国人が日本で何を爆買いしているのかを追っており、Kis-My-Ft2の横尾さんがロケをされています。そういえば大刀剣市に並んでいる時からテレビが入っていた事や、会場でも撮影している場に何度か出会った事を思い出します。い
2025年1月26日 23:44
埋忠鎺とは文字通り埋忠家が制作した刀の鎺(はばき)の事である。先日鑑賞会にて珍しい来派の在銘の名短刀が出た。家紋の透かしはないが金無垢の台付二重鎺が付帯していた。台の形が卵型であり少し気になったので見せて頂く事に。
2025年1月26日 00:28
少し前の話ですが安藤刀匠が手掛けるアズールレーン(以下アズレン)コラボ小刀1振38.5万円(限定30振)が開始5分ほどで完売したそうです。これには安藤刀匠ご本人もびっくり。アズレンプレイヤーが可処分所得の多い男性層中心であるからか、価格は38.5万円でしたが何のその。現代刀はアニメやゲーム、現代アーティストなどとのコラボにより新しい付加価値が生まれ、そこが昔の刀にはない強みとなるのではな
2025年1月24日 00:08
7年程前に色々な刀剣店を勇気を出して巡り、そこから半年ほどかけて初めて買った刀は悩みに悩んだ挙句に数年前に手放してしまった。後悔する事は時々あるし、一方で手放したからこそ手にする事の出来た刀もあり複雑な心境なのは今も割と変わらない。出来も良くとても気に入っていたのだが好みの移り変わりに合わせて欲しい刀はどんどん出て来てしまう中で、資金も有限であるから致し方ない。きっと多くの愛刀家の方が少なか
2025年1月22日 23:50
海外に刀が出ることの問題として、輸送時の紛失トラブル、海外に出た後長期(例えば100年後など)にわたり刀が行方不明にならずに保管され続けるか、錆びなど何か刀に不具合が起きた際に直ぐに修復できる環境が殆ど整っていない(刀の職人はほぼ日本におり海外にいない)中でどこまで状態良く保管が可能なのか、などの問題があるかと思います。ただもう1点、必ず起こる問題として登録証問題もあるかと思ったので書き残して
2025年1月19日 23:18
昨日東京都支部の鑑賞会に参加してきましたので鑑定刀の振り返り、鑑賞刀などで気になった作などについてダラダラ書こうと思います。①鑑定刀振り返り1号刀:安綱踏ん張りある体配で優美な腰反りが付き、焼き落としが見られる。片面に二筋樋が入り、小切っ先。黒みを帯びた地鉄は肌立っており大板目の肌に杢も見られる、足や葉が良く入りながら小沸がよく付き、金筋や砂流しといった働きも豊富。安綱と入札し当たり
2025年1月14日 23:32
清麿はじめ大切先の豪壮な姿の刀が印象的な時代、幕末。そんな幕末を象徴する大切先を兼ね備えた水心子正日出(正秀3代目)を見にGINZA SIXへ。正秀の「秀」を「日出」という「日の出」を連想させるような目出たそうな名に変えたちょっと洒落た作。先日Xで投稿を見かけ気になっていたのです。それがこちら。反りの曲線バランスが良く、やはり遠目で見ても姿がとても良いです。銘は鏨枕がしっかり立って
2025年1月14日 00:05
白銀師であり日刀保岡山県支部長である小池哲さんが小刀について豆知識を投稿されており、私自身初めて知りましたので備忘録としてのメモを兼ねて。上の投稿の通りなのですが、小刀は小柄に納める際に最後まで入れ込むのではなく、手前の段差の部分で止める、ようです。(小柄口の傷み防止の為)手元の小刀を見てみました。た、確かに1㎜程開いたところで止まっています…!他のを見てみても…おお、全て止ま
2025年1月11日 22:36
今日は3回目の即売会へ朝一から参戦してきました。土曜はやはり混雑していましたが、その分知人の方も多く来場されており楽しめました。個人的な話でいえば過去に拝見した事があるかと思い今まで1回目2回目とスルーしていた作があったのですが、今日は不思議とガラス越しに見ても気になった作があったので混雑する前に少し拝見させて頂く事に。いや…なんというか、これはもう…凄い…。棟に打ち込み疵があり帽