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折り紙で虚無僧を折ってみる☆金子みすゞの詩「折紙あそび」

金子みすゞの詩「折り紙あそび」によると、


虚無僧→鯛の尾→帆かけ船→二艘舟→風車→狐


と、連続して色んなモチーフになるという折り紙遊び。


前回、やってみます!と元気よく言ったものの、奴さんまでは簡単に出来るのですが、その後けっこう難しい…。


その順番通りに折り紙の動画をアップしている方がいらっしゃったので、参考にさせて頂きました。


おお、ちょっと待って待って!

と、

途中、止めたり戻ったりしつつ、何とか全部できました。


折り紙、奥が深い。

再度開いて戻すなんてことがあるので、コツは、折り目を綺麗にしておくことでしょうか。


こんなに真剣に折り紙に取り組んだのは初めてかも知れない...。


皆さまも是非チャレンジしてください。


尚、尺八を吹く虚無僧は、下の写真の点線のように、こも僧の胴体に切り込みを入れます。

尺八の幅は折り畳むと細くなってしまうので、少し太めが良いです。


一度「こむ僧(奴)」を折ってから、尺八部分を線で書き、開いてからカッターで切るのが正確に出来ると思います。
尺八部分は勝手に見出し画像のような形にはならないので、切り出した部分を丁寧に引っ張りだし、形を整えます。



金子みすゞの詩の冒頭では、

あかい、四角な、折り紙よ。
これで手品てづまをつかいましょ。

とあります。


手品が「てづま」となっているが、日本語では元々、手品の事を手妻てづまと言うとのこと。

日本に古くから伝わる手品、奇術のことを手妻といいます。江戸時代に、稲妻のごとく手を素早く動かすことから、そのように言われるようになったと伝えられていますが、明治時代以降、西洋のマジックが移入されるようになってから、西洋に対する和のものとして、和妻という言い方もされるようになりました。

参考元https://geidankyo.or.jp/12kaden/entertainments/teduma.html


手と稲妻が合体した言葉だったとは!



冒頭の次には、

私の十のゆびさきで、
まずは生まれます、虚無僧が。
みるまになります、鯛の尾に、

と続きます。

ホントに見る間に鯛の尾になるので、まさに「稲妻のごとく手を素早く動かす」と成せるわざ手妻てづまです。



細かいことですが、


この折り紙こも僧、

このように前向きならば、着物のように袖がありますが、後ろ向きは、

こんな感じ。


なので、

このような西川祐信の絵のようにはならない。という真実が明らかになりました。



あと、前回の折り紙こも僧の写真をインスタでアップしましたところ、フォロワーさんが僧侶の折り紙の動画を教えてくださいました。


こちらの僧侶も折ってみました。

A5サイズです。



尺八を持った虚無僧にならないかと思いましたが、尺八部分の切り込みが出来ない構造。

残念...。


いやはや、折り紙、けっこう脳トレですね。



折紙寺から、「こも僧の折り紙」と話が続きました。


続きのついでに、


全然


関係ないですが、前回の大鰐温泉の続きとしましては、


思いがけず社員になった旨を、バイトの掛け持ちしていたライブハウスの店長に報告したところ、


お前もとうとう、シャイン・コシャイン・タンジェントか。


と言われ、


私もいつか誰かに同じことを言ってやろうと胸にしまい込んだまま、


30年が経ってしまいました...。



どうでも良い話でした…、



さて、

大昔は折り紙はお金持ちの子どもが出来る遊びであったのが、江戸時代には庶民の子どもに広まったとのこと。

紙が貴重であったことなのでしょう。

昨今も、紙の値段が高騰しているとのこと。
100円ショップの画用紙の枚数が2〜4割減っている😱


そのうち、折り紙も贅沢な遊びとなってしまうのでしょうか…。



ともかく、折り紙のこも僧は、一般的に広く知れ渡っていたということは、本物のこも僧、虚無僧も、勿論広く知れ渡っていた存在であったということが、これでよく分かりました。
 


「奴さん」が定着して、「こも僧」という名では呼ばれ無くなりつつあるようですが、

奴さんを内側に折りたたむと、アラ虚無僧の出来上がり!

なんて出来ますね♪

尺八吹いてる虚無僧折り紙、是非皆さんも折ってみて下さいまし🤗


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kataha
古典本曲普及の為に、日々尺八史探究と地道な虚無僧活動をしております。辻立ちコム活に投げ銭チップしていただけたら嬉しいです🙇