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巨木に会いに行く。
街に寄生しているコムジョですが、山に囲まれたところで生まれ育った私は、時々山の匂いを嗅ぎに行かないと酸欠状態になってしまう。
なにやら紫陽花が咲いている山があるらしいぞということで、東京都、武蔵五日市駅から歩いて行ける低山目指してやって来た。巨木もあるそうな。
麓まで車道歩きなので、車がビュンビュン通る道を覚悟していたが、いたって静かな川沿いの道。所々に紫陽花が植えられており川の音を聞きながら瑞々しさを堪能。
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超静かな佇まいの穴澤神社。
このピッタリ左右対象が堪らない。
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道祖神と庚申塚も。
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しばらくすると、紫陽花橋。
畑にやってきた地元の女性が愛想よく迎えてくれました。
そう言えば行き掛けに追い抜いていった地元の男性も「早いね!」なんて声をかけてくれたりと、フレンドリーな集落。
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その畑の女性に、綺麗に咲いてますね~なんて声を掛けたら、主に本家がやってますが、私らは手伝ってます。とのこと。
ずんずん行きます。
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道々綺麗な紫陽花が咲いております。
あじさい山の入口の家の池には、鯉群。
ここが本家?
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あじさい山の入場料受付が、朝早すぎてやっていない。。。
まぁ、道路脇の紫陽花をたっぷり堪能したし、ということで、そのまま次へと進みます。
← 都指定天然記念物南沢鳥の巣石灰岩
深沢の山抱きの大樫
など書いてある看板のある脇道に入ります。
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登ってすぐ巨木がお迎え。
これは地図には載っていません。
ひこばえに覆われている。
標識に従い、支尾根に入る。
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鳥の巣石灰岩とは、
高知県高岡郡佐川町の鳥巣付近に分布する中生代の石灰岩。暗灰色,瀝青質でハンマーで打つと石油臭があるのが特徴。六射サンゴ,ストロマトポロイド,石灰藻,苔虫など鳥巣動物群と呼ばれる化石群集を含み,外洋性,暖海性で沿岸から沖合いにわたる礁性の環境を示す。地質時代はジュラ紀後期を主とするが,一部白亜紀前期にわたる。鳥巣石灰岩を含む鳥巣層群は北海道,関東山地から九州まで太平洋側に分布する。
なんと、鳥の巣は地名だった。
てっきり、この穴だらけの石灰岩に鳥が巣をつくりやすいからこんな名前がついたのかと思ってました。見た目柔らかそうでツルツルしてそうですが、触ると硬くてゴツゴツで痛い。
因にジュラ紀は1億6350万年前±100万年から約1億4500万年前にあたるのだそうな。
はーーー、気が遠くなる。
人間いないですね。
そんな地底だったものが今、山の尾根に飛び出しているのですか。
よくよく考えたら、一億年の前からあった地球の上で我々は生きているんですね。石油だとかガスだとか、根こそぎ掘り出して使い尽くして、果たして大丈夫なのでしょうか?
なんて、遥かすぎる昔のことを思いつつ…
鳥の巣は無かったですが、装飾品のような蜘蛛の巣ありました。
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先に進みます。
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夏は杉の植林も日影になってありがたい。
道々、泡のようなものが地面にちらばっています。
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調べてみましたら、
マダラアワフキの泡巣
北海道から九州にかけて分布する。やや暗い体にぼんやりした黒斑を散在する。多くのアワフキムシの幼虫がが植物の幹や枝に泡巣を作るのに比べ、本種は樹木の根際の露出した細い根に泡巣を作っている。
またずいぶんと特徴的な卵の産み方をする虫さんですね。
そしてとうとう、
遠くからでもひときわ目立つ樫の木が見えてきた。
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どこから見ても大迫力。
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「おおーーー!」しか言葉が出てこない。
樹齢300年以上なんだそうな。
さて、
一度下山して、今度は隣の山の脇にある巨木を目指します。
こちらも
「おーーーー!」しか言葉が出てこない。
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この名前の由来は不明。
ぐるっと一周できます。
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幹の下部で別れて、また上部でくっついている。
圧巻。
余韻に浸りながら下山。
せっかくなので、この道の先の深澤屋敷を見学。
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三多摩自由民権運動を象徴する「五日市憲法草案」発見の場所だそうです。
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入口の案内に、お休み処松葉の看板。
駅まで一時間あるので、ここで休ませてもらいましょう。
この道の少し先にある民家です。
写真を撮るのを忘れるほどに、すっかりくつろいで休憩させていただいた。笑
手打ちのうどんが美味しかった❤️
さて、帰ります。
駅までの帰り道、野菜直売所がありまして、キャベツとジャガイモをゲットしたのですが、なんと梅干しがおまけに付いてきた!梅干しが一つ一つ小さなジップ付きの袋に入っている!感動😭
めっちゃ美味しかった。
巨木に癒され、梅干しに元気をもらい、感謝🙏
紫陽花だけではなく、躑躅やシャクナゲも植えてあったので、季節を問わず楽しめそうです。
巨木があと何年も生きていられますように願うばかり。
また会いに来ます♪
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