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【クリエイティブ生活】ファンタジー背景世界の作り方〜まずは一つの村から作る【その2】
前回の記事はこちらです。
マガジンにまとめています。
はじめに神は天と地とを創造された。(旧約聖書 創世記 第1章の1)
ハイドン作曲『天地創造』の動画です。
あなたはクリエイターcreatorです。創世記は大文字のクリエイターCreatorすなわち神のお話です。
小文字のcreatorでも、あなたはあなたの世界の創造主です。自由に好きな世界を創れます。でもいきなり大きく精密な世界を創るのは困難ですよね。
小さな村をざっくりと創るのから始めましょう。そんな企画で始めました。よろしくお願いいたします。
前回のまとめです。
別世界のファンタジーの中では一番ポピュラーな、中世ヨーロッパ風のファンタジーで創ると前回決めました。
『風』なので正確に現実の中世ヨーロッパを再現しなくてもよく、参考程度に見るだけです。他のcreatorが創った別世界を参考にして、自分なりに改変するのも良いのです。改変した度合いに応じて、あなたらしい別世界になってゆきます。
どんな村であるかは、その中で暮らすキャラクターたちの動きやストーリー展開に影響します。
平和な村なら平和に暮らすキャラクターとストーリー展開に、争いに満ちた村なら、キャラクターたちは戦いに明け暮れ、ストーリーもそれに応じたものとなります。
あるいは、平和な村に突然事件が起こるのかも知れません。(外部からの侵略者など)
争いに満ちた村を、平和にするのが主人公たちの目的になるかも知れません。
そこは個々のクリエイターによって異なります。
村の名前はネーミング辞典を見て決めます。本もありますが、ネットにも無料のサイトがあります。
ここまでが前回のまとめです。
別世界を創るのはしんどいと思いますか?
村の作りは、そこで生きるキャラクターとストーリー展開をある程度決めてしまいます、とすでに述べました。
逆に言うなら、村を作れば、キャラクターとストーリーを作るのも楽になるのです。基盤が整っているので、その上で楽に遊ぶことができるようになります。
さて、前回創ったサンプルの『星がきれいに見えるステラ村』の話の続きです。
村の特徴は、とりあえず一つだけです。そこから連想を働かせて、あるいは論理的に考えて、村をさらにくわしくクリエイトしてゆきましょう。
現実の世界において、星がきれいに見えるのは街の明かりがあまりない田舎ですね。(そうです、現実の世界を参考に考えるとやりやすいのです)
この村がある世界には、電気の明かりに代わる夜の闇を照らす明かりがあるのでしょうか?
だから、そんな明かりに乏しい田舎のステラ村では、『星がきれいに見える』のが特徴になるのでしょうか?
この設定なら、世界はこう規定されます。
1 電気に代わる何かの明かりがあり、それは世界の多くの場所をおおっている。
2 田舎にはそれがほとんどない。だから星がよく見える。
3 ステラ村は、田舎にある明かりの乏しい村である。
これがサンプルその1です。
違う考えもできます。
中世ヨーロッパ風の別世界なら、夜は明かりがほとんどないのが自然でしょう。現代日本の都市部や郊外よりは星がきれいに見えるのは当たり前。どこでも大して変わらないはずです。
ではなぜ、ステラ村は星がきれいに見えるのが特徴なのでしょうか? ステラ村には、他の場所にない特徴があるのでしょうか?
朝も昼も星が見えるのでしょうか?
永遠に夜のままで朝が来ることはないのでしょうか?
何らかの理由で、他の場所では星が見えなくなってしまったのでしょうか?
そもそもステラ村以外で星を見ることはないのでしょうか?
夜は絶対に晴れる村なのでしょうか?
星がきれいなら月はどうなのでしょうか? ひょっとしたら星だけで月は見えない村なのでしょうか? 世界の他の場所では月が見えるのでしょうか?
何か特別な、他では見られない星が見えるのでしょうか?
村の周辺はずっと白夜で、ステラ村だけ夜が訪れるのでしょうか?
と、このように、一つの設定から派生して世界の他の部分も決めることができます。
別の言い方をすれば、こうです。設定を一つ決めたら、世界の他の設定を決めるにしても、どんどん選択の幅が狭まってゆくわけです。
つまり、世界設定は無限に自由ではありません。思っているほど何もかも考えなくていい、案外楽だとも言えますね。
今回はここまでにいたします。
ここまで読んでくださってありがとうございました。あなたのクリエイティブ生活のヒントになれば幸いです。
続きはこちらです。
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