【クリエイティブ生活】ターゲティングのやり方〜ストーリー【創作論その12】
物語を形作るcreatorの皆さん、こんにちは。
他の記事はマガジンにまとめてあります。
キャラクターとストーリーを別々に考える人もいますが、私の考えでは両者は不可分です。
前回の記事で書いたように、なぜキャラクターの内面の、特に動機が一番大事になるかというと、そこに人格(英語で言うcharacterです!)が現れるからです。
必ずしも高潔な動機である必要はありません。
動機がカネや地位や異性目当てでも、そこに変なごまかしがなく、本人が自覚していて、ずるい手を使ったり悪事を行ったり、変にヒーローぶったりしなければ好感を与えることも多いです。
逆に言うと、本当は私利私欲のためなのに、「あなたのためを思って」とか、「世のため人のために」などと言っていると反感を買いやすいです。現実の人間も同じですよね?
高潔な動機を持っていても、あまりにきれい事過ぎると反感を買ったり、人間味が感じられないゆえにあまり魅力的には見えなかったり、そんなこともあるかも知れませんね。
そんなわけで、一から全部自分で考えるのは難しいことです。ここで一つのやり方をご紹介します。
短編を読んで、主人公の動機や目的を読み取ります。たとえば、欲するものを得るために自分の欠点を自覚する、だとします。主人公の欲するものを変更します。欠点の内容を変えます。
あるいは、欲するものを得るために、障害を乗り越えるストーリーにします。欲するものが何であるか、乗り越える障害が何であるかはターゲティング対象のお好みで。
障害を乗り越えるのが、何回も続けば中編や長編の長さになります。
以前の記事で私は書きました。短編を繰り返し読んで、文章の書き方だけでなく、全体の構成・ストーリーの流れなども頭に入れるようにするのが早道ですよ、と。
それでは、中編や長編はどうすればいいのか? となると、一番簡単なのは、一難去ってまた一難と乗り越えるべき障害が次々と主人公を襲うことです。
次回はお手本となる短編を具体的に上げて、そこから思いついた小説の、あらすじだけ書いてみます。お楽しみに。
ここまで読んでくださってありがとうございました。あなたのクリエイティブ生活のヒントになれば幸いです。
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