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アイドルを推していると思っていたら少年漫画を読んでいた|ちょっと聴いてくださいよ #6 SUPER EIGHT
久しぶりに雑談をできる相手とごはんに行っても、うっかり、子ども、仕事、健康の話をしてしまう。
しょうもない話をしたい。
それが叶う相手とはなかなかゆっくり会えないので次に会えたら話そうと思っていることを忘れないように書きおく、シリーズ「ちょっと聞いて下さいよ」。
ランチでダラダラおしゃべりする感じでおつきあい下さい。
13年くらいゆるく推してます
ちょっと聞いて下さいよ。
推しっていますか?
私、人の推しの話が大好物なんです。
え、私ですか?
そうですね、ゆるくいろいろ推してるんですけど長いものだとエイトさんですね。
SUPER EIGHT、そうです関ジャニ∞だった、あのアイドルグループ。
特定の誰か1人が好きというよりは、グループ全体、いわゆる箱推しです。
アルバムが出たらCDを買って、誘われたらライブに行くくらいの、ファンと言うには推し力が弱すぎる、けど遠くから気にかけてる感じで13年くらい推してます。
アイドルかっこいい!かわいい!大好き!と見る感じではなくて、「なんか気になる」で見続けて、最近わかったことがあるんです。
すみません、こればかりは長いオタク語りになりますが、どうしますか?やめときます?
ほな、さわりだけ。
出会いから語っていいですか
友達がライブににさそってくれたのがきっかけでした。そのライブでちょっと驚いたんです。
初めて観た彼ら、歌も踊りもそんなに上手じゃなかったんです。
(気を悪くする方がおられたらすみません。まだよく知らない時の印象です。)
でもがむしゃらに頑張っててなんかすごいエネルギーを感じる、これ一体なんだろうと。エイトさん達もそうなんですが、観に来ているファンの方々もみんなすごく楽しそうで。
そしてその翌年にまたライブに行く機会があったんですけど、そこでびっくりしました。
彼ら、歌も踊りも前より少し上手くなってるんです。
そしてまた次に会えた時も、また少し伸びてる。
すごくないですか?
当時彼らは30歳前後です。私は彼らと年が近いのですが、年齢的にはいろんなことをある程度安定してできることが求められる時期で。
それなのに彼らは不完全さを隠さないんです。
恐らくできないことを自覚してそれさえエンターテイメントに落とし込んでくる。
そして次はそれを超えてくるんです。
なるほど、そういうタイプのエンタメかと。
パワフルにどんどん伸びていくのをリアルタイムで楽しむグループなんやと思いました。
見るだけだけで得体の知れないパワーを浴びる感じですし、成長を見届ける面では親戚のおばちゃんにでもなったような気持ちでした。彼らがどこまで伸び続けるのか行く末が気になりました。
推しは推せる時に推しとこう
初めてライブに行ったのが13年前、彼らの8周年のイベントでした。そこからファンクラブに入る程ではないけれどゆるく推してました。
安田くんの闘病や、当時7人だったメンバーからメインボーカル2人がそれぞれ脱退した時は、ほんまにもうどうなる事かと思いました。
今の5人体制になって、これからという時にコロナ禍になって予定していたライブも全部なくなって。
でも彼らはただでは転ばなくて、ライブができない時期にがっつりボイストレーニングをしたりして力を蓄えたんですね。
そしてやっとライブができるようになってきた頃、所属事務所の抱える問題で彼らはグループ名の改名を迫られたんです。
わりと早い段階で新グループ名は自分たちで決めると発表していたので、個人的にはこのピンチをまたどう彼らの形に持っていくのか、期待しかなかったです。
そして私も彼らに少なからずの力をもらってきた自覚があったので、彼らを推すなら今しかないと思って、新グループ名が発表される少し前、生まれて初めてファンクラブなるものに入会しました。
新グループ名が発表されて納得した
ファンクラブに入った事で、新グループ名が一番最初に公表される、ファンクラブ限定の動画をリアルタイムで観る事ができました。
この動画がすごくよかったんです。
これまでの振り返りの感動映像が流れた後で、∞マークのアップがドーンと出て、そのマークが"EIGHT"というアルファベットになってこれでいくんかなと思わせて、パチンコの確変みたいな効果が入ってS、U…と飛んできてからの…
パーン!SUPER EIGHT!!(シュッとしたフォント)
ドーン!キラキラアーティスト写真!!(ほんまにキラキラ)
本人たちが「どーもー、スーパーエイトですー(テヘヘ)」
いやぁ、笑いました。
これで会費の元が取れたんちゃうかなという位でした。
そこで彼らから名前の由来が語られたんです。「EIGHTだけでは物足りない。これを超えるにはSUPERしかない。サイヤ人もスーパーサイヤ人になってめっちゃ強くなった。俺たちもいろんなことがあってそれを乗り越えて強くなったしな(意訳)」
それを聞いてとても納得したんです。
彼らの物語はまるで少年漫画だなと。
紆余曲折、失敗もありながら、友情、努力、勝利を一つずつ積み重ねてきて、もうだめだと思っても持ち前の粘り強さでもう一段成長するんです。
音楽の世界では超えるべき壁と思われていた他のアーティスト達がいつの間にか仲間のような関係になっていったりしました。
生き様が物語としておもしろくて、次の展開が気になって追ってしまうんです。
この感覚は少年漫画の次号を楽しみに待っているどきどき感と同じです。
そして彼らは自らにSUPERを付けてさらに強くなって前に進むことを選んだんです。
ブラボー!!
この物語、まだまだ長期連載をしてほしいです。
見届けなければという気持ちです。
伸び代無限大
そうは言っても彼らももう40代。
今さら成長なんてと思いませんか。
でも恐ろしい事に彼ら、まだ伸びてます。
彼らはバンド演奏もするのですが、7人から5人になった時、メインボーカル2人がいなくなりその2人はギターも弾いていました。
3本でやっていたギターが一本になってしまうとバンドの音がどうしてもさみしくなってしまうんです。
そこでそれまでパーカッションとトランペットをやっていた横山さんがギターを始めたんです。
彼が40歳になる年の事でした。
事前に知らずにライブ配信を見て、横山さんがギターを弾いている姿を見た時は震えました。
5人になってバンドどないすんねんと思っていたのですが、そのピンチも努力で超えてきて、それをまた魅力にするんです。
もうこれちょっとしたヒーローやないですか。
横山さんのギターだけでなく、5人体制になって全員がボイトレをがんばった事で全員の歌唱力もアップして、歌も聞き応えが出てきてるんです。
東京スカパラダイスオーケストラとコラボして歌った『メモリー・バンド』という曲の横山さんの歌い出しはほんとにいいので、どうか一度聴いて下さい。
この曲にまつわる話も涙なしでは語れないのですが、それはまたの機会にしますね。
すみません、推し語りが過ぎましたね。
どうです?SUPER EIGHT。
おもしろくないですか?
気になったらいつでも言ってくださいね。
まずはCD?それともライブのDVD?もしくはライブに行っちゃいますか?
沼にお迎えする準備、全力で整えますね。