かすみ草のような人になりなさい
「かすみ草のような人になりなさい」
幼い私におばあちゃんはそう言いました。
皆さんはかすみ草にどんなイメージを抱いていますか?
花束に添えられる脇役というイメージが強いのではないでしょうか。
そうです。
かすみ草は花束に使われたり、アクセサリーに使われたりしています。
かすみ草は決して目立つことはなく、いつも脇役として、誰かを引き立てています。
脇役。引き立て役。
「かすみ草のような人になりなさい。」
その意味が幼い私には理解できませんでした。
中学生になった私はようやくその意味を理解することができました。
かすみ草がない花束を想像してみてください。
どこか寂しい気持ちになりませんか?
その時、かすみ草は脇役でも引き立て役でもない。
誰よりも存在感のある主役だと気づきました。
あの小さな花がこんなにも重要な役割を果たしていたなんてあのころの私には想像もできませんでした。
その場所に、絶対に必要な存在。
そこにいなければ成り立たない。
目立つことはなく、一見、裏方のようだけれど、かすみ草が放つ光はとてつもなく偉大で、誰にも負けない優しさが隠れていると感じました。
その役割に気づいてもらえなくても、誰かを支えられる、かすみ草のように優しくて力強い、そんな存在になりたいのです。
「一番好きな花は?」と聞かれたら、かすみ草と答えます。
もらって嬉しい花束は、かすみ草だけで作られた花束です。
このお話は私のnoteの名前の由来でもあります。
だから、どんなお話よりも先にこのnoteを公開しました。
おばあちゃん、大事なことを教えてくれてありがとう。
読んでいただきありがとうございます。 文章を書くこと、読むことが好きでnoteを始めました。 よろしくお願いします。